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演劇の心理学
芸術セラピーには、絵画や造形
音楽などがありますが
演劇もその一つ。
演じることそのものがまずセラピーになります。
変身願望は誰の心にもある
私達人間の心には、大なり小なりの
「変身願望」があります。
変身願望とは、「今の自分とは違う自分になりたい」という欲求。
見かけはもちろんの事
性格を変えたい、職業や境遇を変えたいなども
変身願望の一つ。
この数年、日本でもハロウィンが盛んになってきましたが
日本におけるハロウィンは、もともとの意味を失って
「変身を楽しむお祭り」のようなものだと言えるでしょう。
変身することで、自分のコンプレックスから解放されたり
あるいは抑圧された自分を表現できる。
また、いつもの自分ではない「別の自分」になることで
自由を感じることが出来るのも
「変身」の楽しさ。
そう、楽しい変身は、自由や解放など
肯定的なイメージがあり
不自由さや不幸からの脱却の象徴にも
なるのです。
シンデレラの「変身」もその一つ。
魔法により、一瞬でお姫様になったシンデレラは
それをきっかけに王子様と結婚します。
男性だって変身は大好き。
かのスーパーマンは、ちょっとさえないサラリーマンから
電話ボックスでヒーローに変身。
ある特定のジェスチャーで
仮面ライダーに変身。
メガネ？をかけるとウルトラマンに変身。
ヒーローものでも変身は大人気。
子ども達はそのしぐさを真似しては
「強くなった」つもりで楽しく遊びます。
演じる＝日常からの脱却
ある役柄を演じるのは、「自分ではない人になる」ということ。
これもまた、日常からの脱却として、実は多くの人が憧れること。
「自分じゃない人になる」事をイメージしたことのない人は
ほとんどいないことでしょう。
いつもなら気後れして何も言えないのに
空想の中ではどんどん人前でしゃべっている自分とか
いつもなら怖くて出来ないのに
空想の中では怖い上司にもはむかってみたり反論してみたり。・・・
そう、「いつもの自分」ではない自分を空想するのは
決まって「いつもとは反対の自分」の姿。
空想の中では何でもアリです。
大怪盗にもなれるし、ジゴロにもなれる。
姫にもなれれば、魔法使いにも剣士にもなれる。
そして、それは不満や怒りなどマイナスの感情を
吐き出す手段にもなります。
「演じる」ことは、普段の自分を抜け出し
別の人間になれること。
それによって、ネガティブな状態を脱して
プラスマイナス０のニュートラルな状態に戻すこと。
これが「演じる」ことのセラピー的な効果です。
演劇世界に浸ってみる
サイコドラマやドラマセラピーを体験してみる事も
お勧めですが
まずすぐに出来ることは「演劇」という世界に
浸ってみることです。
面白そうだなと思う「演劇」にぜひ出かけてみてください。
演劇は、映画よりももっと徹底した
非日常空間を味わうことが出来ます。
りっぱな劇場での演劇でもいいですし
小さな小屋の演劇でも楽しい。
非日常空間に身を浸すことで
日常の中で心の中にたまったマイナスの感情が
リセットされ、解放感を得られることも多いのです。
観にきているお客さんに話しかけたり
参加型の演劇もありますので、そういう舞台を選ぶのも一つです。
http://enbanrider.com/RPG/bakudan-shinshi-01-shibuya
アイディアの芸術セラピーにおける「演じるセラピー」
普段は出せない自分。
普段の役割以外の自分。
私達は、日常生活を送る上で
色々なものを抑圧しています。
それは、ある程度は必要なもので
他の人々と一緒に自分らしく生きるには
大事な要素でもありますが
いつもいつも「同じ自分」であることも
時には窮屈なものです。
だから、芸術セラピーでは
抑圧された自分を解放してみたり
思い切って「自分らしくない」自分を
演じてみたりします。
そう、「変身」してみるのです。
１人ではなかなかやれないことでも
グループセラピー的に取り組むと
不思議とココロから楽しみながら
「演じる」ことができたりするもの。
もし、ちょっとこのところマンネリだったり
ちょっと日々退屈だったり
あるいは、窮屈だったりしたら。・・・
ぜひ、アイディアの芸術セラピーに
お越しくださいね。
また、参加型体感型のアトラクションでもある
爆弾紳士という演劇を
東京アイディアのB1にある
ココロゴトcafeで開催。
こちらにもぜひご参加下さい。
http://enbanrider.com/RPG/bakudan-shinshi-01-shibuya
