メンタルトレーナー養成コース 実践生
福田 直美
北京に繋がる道のり、そして未来へ…
数年前、気力・体力の限界を感じ残りの人生を考えた時に、どうしても諦めきれない想いを胸にアイディアに入学しました。膨らむ夢に向かって、前進したいのに1歩が踏み出せずもがいていた私は、あるプロジェクトの応援団に初めてエントリーし、自分の限界に挑むアスリートの方々の生き方・あり方に感銘を受けました。情熱を秘めながら、静かに力強く、人生をかけ命をかけて、何故ここまでして前に前に進もうとするのか…そんな姿に心打たれ私は自分自身を振り返る事が出来たのです。大切な仲間との出会い、そして温かく見守って下さったスタッフの皆さん、私はスポーツを通して人生で本当に大切な事を教えて頂きました。この経験が北京に行こうという気持ちに繋がりました。
北京で見た初めてのオリンピック。熱気・気迫、山の斜面のような観客席にびっしり集まった各国のサポーター。選手のメンタル力・チーム力・サポート力…。ラッキーにも日本選手初の金メダルの表彰式に立ち会う事が出来ました。「君が代」が流れる中、日の丸が挙がるシーンは静かで厳かで、国境を越えて誰もが勇者を称し惜しみない拍手が沸き起こり、鳥肌がたち涙が溢れました。これがオリンピックなんだと深く感じることができました。肌から伝わる感覚を感じた時、北京に来て良かったと心から思いました。選手の皆さんの勝負に挑まれる姿は何よりも美しくキラキラと輝いていました。2度と来ないあの瞬間に立ち会う事が出来本当に幸せに思います。色々な場面で共に流した涙も溢れる笑顔もしっかり心に刻みつけました。北京の熱い夏は人々の声援と感動の中でフィナーレを迎えます。感動に震えた心の波動は、今大切に育てている可能性の種を潤す泉となって、私の心の中や沢山の人々の中で生き続ける事でしょう。そして世界の平和と未来を担う子ども達の明日の1歩に繋がっていく事を祈ります。
