注目するべき「軽いうつ症状」とは

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ストレスを感じると、「気持ちが重い」「やる気が出ない」「元気がなくてふさぎ込んでしまう」という症状が出てきます。そういった時に自分を責めてしまいやすくなるのですが、そうすると余計に症状が悪化してしまいます。ですので、そんな辛い症状は一人で抱えずに、専門家に相談することがとても大切です。今回は、最近増えている「軽いうつ症状」についてご紹介します。

うつ症状

現代は、うつ病で医療機関を受診される方がとても増えていると言われています。しかし、医療機関を受診される方の中の95%の方が、うつ病になる前の軽いうつ症状であるとも言われているのです。うつ症状は、うつ病になる前に多くの人が発症する軽度うつ状態です。病気というほど酷くはないため、カウンセリングなどで改善することも多くあります。

うつ症状の方はうつ病ととても類似しており見分けがつきにくいのですが、うつ病と同じように覇気がなく顔色が悪い場合でも、言葉がしっかりしている、強い強迫観念が無い、死にたいという自殺願望が無いなど、うつ病に典型的な症状が軽度である場合があります。

ですが、「うつ病」なのか「うつ症状」なのかという見分けは非常にあいまいで難しいものです。そういった軽微な症状は医療機関では診察しきれないケースもあります。ですので、医療機関を受診すればそういったうつ症状の方でも、うつ病と診断され薬を処方されることが殆どです。うつ病と思っても症状が軽い場合や、うつ病の薬を服用しても治りが悪い場合は、うつ病になる前のうつ症状であることがあるのです。

多くの症状に共通する「エネルギー切れ」

エネルギー切れは、ふとした時に起こることが殆どです。最近「やる気が出ない」「とても疲れやすくなっている」「元気がなくふさぎ込んでしまう」など、いつもと少し違うと感じたら、もしかしたらエネルギー切れかもしれません。

エネルギー切れは、うつ病やうつ症状の時に元気がなくなってふさぎ込んでしまう状態を言います。例えば、仕事をものすごく頑張ってプロジェクトにとても集中して素晴らしい成果を出したけれど、そのプロジェクトが終わって少しすると元気がなくなりふさぎ込んでしまったというケースがあります。そうした時に考えられるのがエネルギー切れです。仕事に集中して頑張った場合は、仕事に打ち込んだ分とてもエネルギーを使っていますので、その仕事は終わった途端に燃え尽き症候群のようなってしまい、エネルギー切れを起こしてしまいます。そうなると、仕事が終わった後に、うつ病にそっくりな「元気がなくなりふさぎ込んでしまう」という症状が現れるのです。

そうしたケースの場合に医療機関を受診すると、うつ病と病名がつくケースも多いです。もちろんうつ症状であっても専門医のきちんとした診断を仰ぎ、医師と一緒に治療に取り組むことはとても大切なことになります。ですが、医療機関を受診してうつ病と言われて「病気だから仕方がない」と思い込んでしまうと、医者や薬だけに頼り切ってしまい改善が起こりにくくなってしまいます。うつ病やうつ症状の場合は、ご自身でケアしていこうという意識も大切になるのですが、医者や薬だけに頼り切ってしまうとその意識が無くなり依存心になってしまうからです。

うつ状態の克服に大切なのは、「うつ病なのか」「うつ症状なのか」ではなく、エネルギー切れの状態を受け入れて一緒に前に進んでいくことです。それによって、時間はかかる場合がありますが、少しずつでも症状が回復していくのではないでしょうか。

うつ病とどのように診断されるか

うつ病の診断は問診から始まり、うつ状態を把握して診断基準に当てはめながら病的な状態であるのかの診断を行います。診断基準としては世界保健機構(WHO)が定める国際疾病分類の「ICD-10」と、米国精神医学会による「DSM-IV」という二種類が代表的です。症状に関する項目をいくつか挙げ、それらに当てはまっているのかをみてうつ病かどうかを判断します。判断の基準となるのは医師の観察や、本人の申告だけではありません。家族をはじめ、周囲の人の客観的な視点も大切です。

具体的には、気分が落ち込み、何にも興味が持てない状態が1日中続く、集中力が下がる、死について繰り返し考えてしまう、体重や睡眠時間が異常に増減するなどが主な項目です。これらが一定数以上当てはまり、さらにそれが別の身体疾患や薬の副作用、大切な人を亡くした喪失感など、外部の環境と関わりがない場合、うつ病と診断されます。苦しさを感じていても、当てはまる項目が少ない場合やすべての条件を満たさない場合、それはうつ症状かもしれません。

うつ病もうつ症状もとても辛い症状です。ご自身は「やる気をなくしたい」わけでも、「元気をなくしふさぎ込んでしまいたい」わけでも無いのに、そうなってしまうのはとても心に負担を感じてしまいやすくなります。ですが、軽度のうつ症状の場合はカウンセリングでの改善が見込める場合が多くありますので、お一人で抱えずにぜひ信頼できるカウンセラーに相談し、焦らず少しずつでも改善に向かっていけると良いですね。


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