モチベーション「やる気」を維持するための自己管理の方法


やる気スイッチがはいって張り切って始めたダイエットも三日もたたずに終了してしまうという経験は誰しもあるかもしれません。これは意志力が弱いのではなく、モチベーション「やる気」を維持するための自己管理方法がうまくいっていないだけです。では、どのように自己管理することができるのでしょうか?

モチベーション「やる気」を習慣化させるために必要なこと

やる気を継続させること、モチベーションを最初に抱いた思いと同じ強さで保つこと、これは意識しなければできません。断言します。意識しなければできないのです。なぜなら、脳はそれまでの生活習慣を守ろうとするからです。つまり、人間の体の仕組みとして新しくやろうと思いついたことを自動的に継続するようには作られていないのです。これは人間を保護することにもなります。なぜなら、瞬間的な思いつきによって簡単に自分の意志を変えてしまうことがないようにするからです。これはアイデンティティを守る重要な役目となります。

では、このような体の仕組みの中でどのように新しいことを習慣化させることができるのでしょうか。それは、小さなことを毎日積み重ねることによってできます。例えば、ダイエットをしたい場合、1時間かかる筋トレメニューをはじめに作ったとしても継続するのは簡単でしょうか?いいえ、メニューだけは立派でもそれを毎日実施するのはとても大変なことで、特に疲れていたり時間がなかったりすると真っ先に後回しにされる対象となってしまうでしょう。これでは習慣化できません。そうならないために、1時間の筋トレメニューを作るのは悪いことではないとしても、5分でできる筋トレのメニューも作っておくことが大切です。そうすれば眠くても、時間がなくても、5分ならできるという思いから実施することが簡単になるでしょう。こうした欲張ることなく、少しでも目標に関係することを毎日続けること、これが習慣化の大切なポイントといえるのです。モチベーションは何かをする量に左右されるわけではありません。目標に向かって少しでも何をするかによって維持することが簡単になっていくのです。

習慣化できない理由

そもそも人間は無意識の領域によって動かされていることがほとんどです。それまでの経験の積み重ねで、こういう状況の時はこうするという無意識の中の意識が働き、反射的に行動してしまうのです。例えば、朝起きてシャワーを浴びることや、歯を磨くことが習慣だとすると無意識のうちに、つまりやる気をそこまで必要とせずにシャワーを浴びることができるでしょう。シャワーを浴びながらシャンプーの位置に手を伸ばすのも自然としているはずです。たまに別の場所で寝泊まりすることがあるとこのペースが崩れるために、朝起きてから状況を理解するのに少し時間がかかることもあるかもしれません。これはすべて無意識の中にある習慣に対する意識が働いているのです。

では、新しく習慣にしたい事柄を無意識のレベルに落とし込むことが出きれば、それをすることが当たり前となり、継続することが容易になるはずです。そのためには、新しい習慣を今までの習慣と組み替えていかなければなりません。何かをやらない習慣を何かをやる習慣へと変えていくのです。今までやらなかったことを習慣にするのは簡単ではないかもしれません。それまで習慣になっていなかったということは本来自分がしたいことではなかった、あるいはその存在すら意識したことがなかったことのはずだからです。それでも、小さなステップから、慌てずに毎日繰り返すことで着実に脳はそうすることを習慣とみなし、続ければ続けるほどさらに継続は容易となります。

「無意識の習慣」を脱するには

さて、無意識のうちに根付いた習慣を変えることは決して簡単ではありませんが、コツをつかんで上手に行えば、だれでも半年以内で新しい習慣に組み替えることができるとされています。半年というのは長く感じるかもしれませんが、これは思考パターンを変えるといったメンタル面での話であり、ダイエットや禁煙など、何かの行動を習慣化するためには早ければ1か月で十分ともされています。小さなステップから始めるのはそれまでの無意識の習慣を脱するためには大切なことです。

さらにできることは自分を奮い立たせるシステムを考えておくことです。筋トレの場合は、筋トレ仲間を集めて一週間おきに成果を報告することもいいかもしれませんし、ダイエットの場合はそのためのブログを作って毎日何をしたかを記録することなどもよいかもしれません。そして、できればそうした方法は、自分にとって楽しいことであるとよいでしょう。

このように何かのやる気を継続させること、モチベーションを保ったまま決めた事柄を行い続けることに、根性などの精神論は全く必要ありません。システマチックに、理論的に新しい習慣を生活に組み入れることができるのです。習慣化したいなら、0か100かの選択ではなく、1か100かの選択にするよう自己管理を心がけましょう。



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