アドラー心理学とは?その魅力を徹底解説

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最近、アドラー心理学をわかりやすくかみ砕いて説明している書籍がブームになり、アドラー心理学が注目されています。映像化もされるなど、広く認知されるようになったため、知っている方もいれば、あまりよくご存じではない方も多いかと思います。今回はそのアドラー心理学についてご紹介します。

アルフレッド・アドラーについて

アルフレッド・アドラーとは?

アドラー心理学の創始者であるアルフレッド・アドラーは、オーストラリア出身の心理学者・精神科医です。心理学を専攻している人なら勉強するのは、フロイト博士やユング博士が有名ですが、アルフレッド・アドラーもその二人と並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した一人です。1870年にウィーン郊外で生まれ、ユダヤ人の両親の間に生まれました。アドラーが生まれた家庭は、ユダヤ人の中産階級に属しています。

1916年、彼が40代のころに第一次世界大戦がありました。軍医として召集されたアドラーは負傷者の治療、なかでも神経症患者の治療を行う中で、人間同士の心の結びつきの大切さを実感します。この心のつながりがアドラー心理学における共同体感覚です。大戦後はこの考え方をもととして、アドラー心理学という流派を創始し、研究を続けます。そして1937年、心臓発作のために67歳で亡くなりました。

アドラーの名言

アドラーの残した有名な言葉に、『人は過去に縛られているわけではない。あなたの描く未来があなたを規定しているのだ。過去の原因は「解説」にはなっても「解決」にはならないだろう。』というものがあります。その人らしさや個性は、その人がどんな人生を送ってきて、どんな過去を持っているかということではなく、未来に何をしたいのか、どんな目的があるのかによって決まるということです。

アドラーは、『やる気がなくなった」のではない。「やる気をなくす」という決断を自分でしただけだ。「変われない」のではない。「変わらない」という決断を自分でしているだけだ。』とも述べています。自分の気持ち、目指すもの次第で行動も未来も変わっていくという考え方は、勇気づけられる人も多いでしょう。

アドラー心理学が浸透しなかった理由

アドラー心理学が浸透しなかったのは、アドラーの心理学は「個人心理学」であり専門家が学ぶための学術的な心理学とは系統が異なるため、一般に広まりにくかったからではないかと言われています。

確かに私たちの身近に溢れる心理学といえば、フロイトやユングが有名ですし、心理学を専攻してもフロイトとユングを学ぶことが一般的です。ですが近年は、解説書がベストセラーになったことをきっかけとして私たちに密着した心理学としてアドラー心理学が人気となっています。

アルフレッド・アドラーが残した主な考え方

フロイトは人間の本能が制御不能なものとして扱ったのに対して、アドラーの考え方はまったく逆で、「人間は決断の自由を持っている」と説いています。そんなアルフレッド・アドラーが残した主な考え方をご紹介します。

目的論

目的論は人生の全てには目的があるとい考え方です。トラウマなどは「トラウマがあるから○○ができない」と捉えますが、目的論の考え方は「○○ができなのは、傷つきたくないという目的のために〇〇をしない」という考え方です。私たちはどのような目的なのかによって思考や行動が変わってきます。

課題の分離

課題の分離とは相手の課題と自分の課題を分けるということです。例えばですが、「仕事ができないから相手に嫌われる」という課題がある場合、「仕事ができない」のは貴女の課題ですが「相手が貴女を嫌いだと思う」のは相手の課題です。また貴女の課題は貴女の努力で変える事も出来ますが、相手の課題は貴女の努力で変えることは不可能です。ですので、相手の課題に対して貴方は必要以上に気にする必要はないのです。

劣等感

劣等感度は、自分の理想に達していないと感じる事です。私たちは劣等感を抱くことで、今の自分では理想の自分に達していないと感じます。それによって自分を理想の分に近づけより良く生きるための刺激にすることができるのです。ですので、感じた劣等感を理想が現実化するためにどうやって活用するのかということが大切なのです。

共同体感覚

共同体感覚とは、私たちが共同体の一部であるといったことを感じる感覚です。私たちは一人では生きてはいけません。ですので、共同体の一部である私たちは、周りの仲間を感じて関心を持つことがとても大切なのです。また共同体感覚を抱くことが幸せを感じることにも繋がります。

ライフスタイル

ライフスタイルは、考えや行動のクセを言います。性格を変えようと思って頑張ってもなかなか難しいですが、考えや行動のくせを変えることはそこまで難しくはありません。例えば、「引っ込み思案で人と話すのが苦手」だと思っている人でも、性格を変えることは難しくても考えや行動のくせを変えることができます。緊張しても相手と話せるように、人が興味を持つ知識を増やすようにしたり、自分が話すことが難しい場合でも相手の話に興味を持ってしっかりと聞くようにしたりすれば、「人と話すのが苦手だ」ということも感じなくなるのです。

アドラー心理学は、現代人に即した自由な考え方が多いです。だからこそ、今注目されているのかもしれません。また、アドラー心理学は「人は幸せになれるのか」「幸せとはなにか」「自由とはなにか」を説いています。また、人の心の本質に迫る心理学でとても魅力的です。ぜひ、興味を持ってみてくださいね。


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