ストイックに仕事をすることによる悪影響とは


ストイックであることはいいこと、と感じている人は少なくないのではないでしょうか?ストイックということは集中している、周囲に流されずコツコツと鍛錬をしている、という印象があります。しかし。ストイックなだけでは必ずしも成功するとは限りません。ストイックの悪影響について考えてみましょう。

ストイックさは必ずしも成果に結びつかない

ストイックであることはもちろん無意味なことではありません。むしろ、ある程度はストイックに仕事をしたり、努力をしたりすることは大切なことです。しかし、ストイックに仕事をしすぎていると、ある面だけが強くなりバランスが崩れてしまうことがあります。がんばりすぎることは、体にも悪影響を与えてしまいます。努力していることが報われないと、さらに焦ってしまい普段ではしないようなミスをしてしまうことがあります。スチックであることは、必ずしも成果につながるとは限らないのです。

ストイックになりすぎると、周りが見えなくなってしまうということもあります。自分が懸命に努力をしているのに、他の人たちは遊んでばかりいる、と見えてしまうことがあるのです。誰もがストイックになれるわけではありません。ストイックではないけれど、言われたことはきちんとやることができたり、ムードメーカー的な雰囲気を持ってチームを盛り立てることが得意だったり、人にはそれぞれ持ち味があります。しかし、自分だけストイックになっていると、そういったことに目がいかなくなってしまうのです。ストイックになりすぎると、心に余裕がなくなっていくものなのです。

ストイックさが生む「無気力メンタル」とは

ストイックで仕事をしていると、さらに期待されもっとストイックに仕事を続けなければなりません。さらに要求がアップし、もっと頑張らなければと思いますますストイックになっていきます。そうなると、自分でも達成感がどこにあるのか分からなくなってしまいます。どこまでがんばればいいのかが分からなくなると、突然無気力になることがあります。

まじめで、与えられたこと以上のことをやらなければ、と思い一生懸命がんばっていた人がある日突然バーンアウトしてしまい、無気力になってしまうということがあります。ストイックになりすぎて、燃え尽きてしまうのです。そうならないためには、がんばったことに対して認めてもらうことが必要です。努力していたことに対して褒めてもらうことが大切なのです。そうすることで、自分がしていることは報われていると認識できるので、無気力になることがなくなります。一生懸命がんばったなら、自分で自分を褒めてあげることも大事です。仕事が一区切りついたら、自分へのご褒美として、何かを買ったり、大好きなことをしたりしましょう。達成感を味わう、ということも大事なことなのです。また、チームとしてお互いに褒め合う、ということはバーンアウトや無気力メンタルの予防につながります。

チームリーダーこそ、ストイックにならないようにする

チームリーダーなのだから、ストイックであるべき、というものではありません。しかし、もともとチームリーダーになる人は、努力家でまじめで、自分を犠牲にすることをいとわないストイックになりやすいタイプと言えます。成果を上げるために、ストイックに頑張っている人がチームリーダーになっていることも多いです。

しかし、ストイックになりすぎると、成果が出ないばかりか、チーム内の雰囲気も悪くなります。チームとして目標を達成するどころか、低迷してしまう可能性もあります。チームリーダーは自分のことを客観的にみて、ストイックになりすぎないよう注意しなければなりません。また、チームメイトがストイックにならないよう、配慮する必要があります。

リーダーは自分のことだけではなく、チーム全体を見渡すことが役割です。ストイックになりすぎると、周りのことが見えなくなります。チームメイトの個性をつぶしてしまう危険性もあるのです。そうなると、一緒に仕事をするのが苦痛になってしまい、チームメイトはついてきてくれなくなります。ストイックになりすぎていると、離れていく者は追わないと、チームメイトを切り捨てていくようになります。ついてこられない者は不要だ、と思ってしまうのです。チームに不要な人間はいません。そのことを忘れて、成果だけを求めているといつの間にか信頼を失い、孤立してしまうことになるでしょう。ストイックになりすぎるということは、それだけ怖いことでもあるのです。

ストイックな人、というのは褒め言葉で使われることが多いかもしれません。もちろん、目的を成し遂げるためにストイックさは必要なものです。しかし、ストイックになりすぎると周りから孤立してしまったり、突然無気力になってしまったりすることがあります。特にチームリーダーは、ストイックになりすぎず、客観的に周りを見渡せる余裕を持つことが大切です。



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