いつか叶えたい願いをのせて

いつか叶えたい願いをのせて
東京在住 Aさん

東京在住の Aさん(仮) は幼い頃から自身の性の不一致に悩んできました。
いわゆるセクシュアルマイノリティで、ゲイです。

今でこそ、周りの方々にカミングアウト(自分のマイノリティを公表すること)されていますが、
今から10年前は セクシュアルマイノリティに対しては偏見しかない世の中。
そんな中で、自分の事を言われていないのに ゲイを ホモという単語で気持ち悪い対象
として扱われていたり、人を貶める言葉として使われるのを見聴きするたびに、
いつ自分が対象になるかわからない不安と恐怖にさらされてきました。

 

そんな中、Aさんを救ったのは 当時 大学で仲の良かった BくんとCさん。

仲良くなるにつれて、本当の自分を知ってもらいたいという願いが強くなっていき、
心が引き裂かれそうな緊張の中で自分がゲイであることを告白。

『 軽蔑されるだろうか。 もう明日からは口を聞いてもらえなくなるのではないか 』

色々な事を想いながらの告白でしたが、2人はあっさりと「 そうなんだね 」と
受け入れてくれたその日のことは忘れられない大事な思い出と語ります。

それから ふたりは Aさんが幸せになるために、生きやすい環境に、そして
不安や恐怖をすることが無いように 必死で協力してくれました。

そんな BくんとCさんは いまでは夫婦で幼い子どももいます。

それは自分のことのように嬉しかったと Aさんは語ります。

そして BさんとCさんから 「次はAさんだね」と。

はっ、としました。

自分にもそういう将来があるんだろうか?
そんな機会訪れるんだろうか?

そんな中で出会ったのが この メンタート。

「この形にならないものを形にしたら何か前進するかな」

そんな想いの中で、カウンセラーに この願いとともに
幼い頃の思い出や、友人の2人のこと、
そして、徐々に形になっていく夢。

「みんなに祝福してもらいたいです」

 

「どんな風に祝福されたいですか?」

 

「きれいな教会の近くの屋外ガーデンで、友人たちに囲まれて」

「ちょっと恥ずかしいけど、肩くんだり。」

「きっと、冷やかされたりしてますね」

出来上がったイラストを手にした時、恥ずかしさと困惑と、そして感動が
入り交ざった複雑な気分だったと語ります。

もちろん、Bくんと Cさんも一緒に受け取ってくれて。
「こっちが恥ずかしいよ」

とからかわれたり。

「でもそれがとっても嬉しかったんです」

いまでは、リビングの一番目だつ所に飾っているそうです。
叶えたい願いとして。

もう、夢は具体的なプランとして Aさんの中にあるはず。
だって、こんなに具体的にイラストになっています。

Aさん ありがとうございました。

カテゴリー