東日本大震災 地震対応の心のサポート・ボランティア

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TeamJapan300 被災地「心のケア」

今、そしてこれからが本格的に求められる、メンタル面でのサポート。

2011年3月11日に発生した東日本大震災。私たち、一般社団法人全国心理業連合会を柱としたTeamJapan300はその直後から被災地に向かい、200名を超えるボランティアの人たちとともに、実に200箇所近い避難所や仮設住宅、様々な場所で活動を続けてきました。その活動範囲は福島、宮城、岩手と非常に広い範囲にのぼり、様々なサポート活動をしてきました。
震災発生直後は物資の支援や、家にまた帰って住めるための泥のかき出しのサポートもしてきました。泥のかき出しをしながら、そこに住む住民の皆さんの話を聞いたり、仮設住宅や避難所でもたくさんの人たちの話を聞き、耳を傾け、リスニングボランティアという形で心のサポートをしてきました。

震災から数ヶ月たち、夏になりお盆を過ぎるころになると、被災地の様子は様変わりします。避難所がほぼ閉鎖になり、仮設住宅に移り住んでいった人たちはまた慣れない生活が始まります。そして毎日生きていくのが精一杯という状態から、自炊をし、自分の布団で眠り、少しずつ生活を取り戻して来ました。そしてそれと同時に浮き彫りになってきたのが、日々のフラッシュバック、罪悪感、家族を失った悲しみ、これからの将来の不安。たくさんの心理面でのダメージやストレスがまさにPTSDという形で強く表れてきたのです。

8月には初盆を迎え、多くの人たちが家族の供養の慰霊祭に参加する一方で、行方不明者の家族のみなさんがまだ家族はどこかにいると思う、心のふんぎりがつかないために心が落ち着かない、つらいという声もたくさん聞きました。国が復興ということを掲げ、みんなが前に進んで行こうとする中で、復興する気持ちになれない人々、回復をまだしていない人たちの気持ちはつらく、深く、内面に沈んでいきます。仕事を失った漁師さんたちが外に出る機会もなく、仮設住宅に閉じこもりきりになりました。

秋以降も労働環境は変わることなく、新しい職を探せない人たちもたくさんいました。入った仮設住宅では隣の人の声が気になるとか、子どもの声がうるさくて、周りの人とトラブルが起こるというような、仮設住宅ならではの心理的なストレスもありました。昨日まで仮設住宅の隣で、普通に会話をしていた奥さんが突然失踪してしまったと、強いダメージを抱えて話される方もいらっしゃいました。自ら命を絶つ人もいらっしゃるのも事実です。

そして冬になり、被災地は雪で覆われます。ボランティアの数も急激に減っていきます。仮設住宅に閉じこもりになった人たちのこころと身体を気遣うように、地元の保健師さんやNPO団体の人たちが個別の訪問を始めています。

2012年1月より自治体の要請を受けて、全国心理業連合会の心理カウンセラーが毎週被災地でこころのケアの相談員として活動しています(最低でも2012年12月まで継続予定)。今からが本当の心のサポートの現場かもしれません。3.11に。そしてこれからも長くずっと寄り添っていきたいです。

現地にいる心理カウンセラーから、今の被災地での現状の様子を紹介します。

心理カウンセラー 下山寿美子(毎週 自治体のカウンセラーとして出向)

今、被災地は雪に覆われ、どうしても仮設住宅にいる人たちは閉じこもりきりになってしまいます。 脚が悪かったり、外に出るのがつらいというお年寄りの方がとても多く、 一軒一軒訪問していくととても喜んでお茶をだして下さったり、 もっとゆっくりしていってと言われることもしばしばです。
特に夕方以降は1人でいるのが淋しい方や話し相手がいない方も多く、 なんとかそういう人たちをサポートできないかと、いつも時間が足りない思いで回っています。 被災地はとても寒く、仮設住宅によっては底冷えがするところや、 隣の壁が薄くプライバシーがなく、板一枚のところでとても大変だという方もいます。
先日は仮設住宅のあるところで、船の網を使った展示物や掲示物をするという NPO団体の活動に一緒に行って、リスニングをしてきました。 船の網を使うというイベントは、漁師さんである男の人たちが 仮設住宅からたくさん出てきて手伝ってくれました。
これはとても素晴らしい試みだと思います。
女性は比較的お話好きで、 一度仲良くなってしまうと何度も内面的なお話をして下さいますが、 男性は外に出ることも少なく、友達もおらず、人によっては お酒をたくさん飲み過ぎたり、それが健康を害するということで問題に なっていることも多かったからです。
これからもこのように、男性も一緒に参加できるようなたくさんの企画に、 心の専門家として現場でもご一緒させていただき、 仮設住宅を一軒一軒丁寧に訪問していきながら、 時間の許す限り被災地をサポートしていきたいと思っています。
また被災地では、このようにしてこころのケアの活動をしてくれる カウンセラーが不足しています。
TeamJapan300が長年続けてきた、石巻での子どもたちの遊び相手や、 南相馬でのお茶を飲んでお話を聞く会などもボランティアの数が減っています。
今こそ、もう一度、こういう冬だからこそ私たちカウンセラーが 話を聞く人とのかかわりあいやふれあいを大切にする。
そういう意識をもったボランティアが、また現地に足を運んでいくことを心より願っています。
私も娘がいて家族がいますが、毎週岩手県と東京を往復しています。 50代になっていますが、それでも被災地の人たちの笑顔を感じるたびに、 またがんばって来週も来ようという気持ちになっていきます。
ぜひみなさんも私とともに、
TeamJapan300のボランティア活動に参加をして下さい。

一般社団法人 全国心理業連合会
災害対策本部長
心理カウンセラー 浮世満理子

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