柔道決勝48キロ級

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2008年メンタルトレーナーからみた北京オリンピック

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現地リポート photo

8月9日 土曜日

鳥の巣スタジアム昨日の開会式はすばらしくまだその感動で街が熱くほてってきた気がする。一夜明けた今日。今日立っているこのビル群の中で、昨夜のことが思い起こされます。花火がビルの合間の地平線からうちあがり、地響きがしました。そんな中、世界中の人たちと同じものをみている一体感に震えがくるくらい感動しました。街を行く人たちはみな歓喜の声をあげながら、手を握り合いお正月のように楽しみながらその風景を共有していました。

そして一晩あけて・・・・。
昨日までの厳戒態勢が、普通の厳戒体制に戻り、オリンピックの第一日目が始まりました。

大神さんたちが、開会式の会場の鳥の巣まで行き写真を撮ってきてくれました。
「うわーっ聖火が見えるぅ」。聖火が、鳥の巣に輝いて、オリンピックが幕あけたことを実感したのでした。

さあ、これからが選手たちの人生かけたすばらしい競演です。
どの競技もどの選手もぜひ頑張ってほしいものです。

★オリンピックでのメンタルトレーニングのポイント★
その1*オリンピックという場所でのメンタルトレーニング

スタジアムの前メンタルトレーナーとしてのオリンピックをみる上での一番のポイントは、「現場での臨場感」に尽きます。

私はよく選手たちに「大きな大会には魔物がすんでいる」というたとえ話をします。要は「何がおこるかわからない」ということ。思いもかけないところでミスが出る。しかも自分ではなんでそんなミスがでたかわからない。とにかく、自分がばーっと真っ白になって、何が何だかわからないうちに自分を見失いながら、試合が終わってしまうということがあるのです。これはどんなにベテラン選手でもです。オリンピックの試合に「なれる」ということなどないと思っています。毎回オリンピックに出場している人も、それはなれていくのではなくて、毎回新しいそのプレッシャーに戦えるだけの自分の精神力を強化しているから、そこに「平常心」でいられるのであって、「なれ」という言葉が一番適切ではないのが、オリンピックなのです。

だから、選手にはまず会場に入ったらしっかりと「会場を見渡すこと」といっています。場との一体感というプログラムです。

メンタルトレーナーとして会場に入った場合、まず最初におこなうことは、選手に指導できるように「会場を見渡すこと。」
まず、観客席にすわり、会場を見渡します。なるべく選手と同じ目線になるように、段差のある会場では下からみたらいいと思います。

まず、天井の高さ、全体の空気感、そして天井を仰ぎ見たときに入る光(会場の照明の反響具合など)。それを大きく深呼吸しながら感じます。

聖火五感全部をひらいて感じることが大切です。頭であれこれかんがえるのではなくまず五感で会場を「感じる」選手たちは五感を駆使して究極の戦い方をします。五感とは、視覚・嗅覚・聴覚。味覚・触覚。そのうちの嗅覚。聴覚・視覚・触覚は直接戦いのパフォーマンスに関係してきます。

次に目を閉じて会場を感じます。聴覚を研ぎ澄まし、どんな「音」が聞こえるかを感じるためです。選手が必死で戦っている時、意外と眼は目の前の選手をみていても、聴覚はいつも観客つまり会場と一体になっていて、どんな音が聞こえるのかを知ることが大切。特にオリンピックのような大きな会場では声援は「声」ではなく「ぐおー」という「音」のように聞こえることがあり、それをプレッシャーと感じる選手もいると思います。選手らはそこから「会場となじむイメージトレーニング」をしてもらい、余分なプレッシャーを取り除き、会場と一体になって「のびのび」とたたかってもらうことが、メンタルトレーニングに大切なポイントです。

今日は日本のふたつのスポーツのレポートします。

男子体操予選と柔道48キロ級の女子です。くわしい試合内容はみなさんテレビでご覧になっていると思うので、ここではメンタルトレーナーならでは、また現地にいたものならではのどこにもテレビで映っていない観点をレポートします。

体操男子予選
メンタルトレーナーがみた観点

競技場前体操男子は中国と同じ班でまわっていきます。よく中国と一緒だとプレッシャーをかんじるのでは? といわれますが、もちろん個人の選手ひとりひとりがどう思うかということはあるとしても、私としてはあまり中国を意識して選手は戦っていないと思います。前回の世界選手権でも中国のチームとともにまわりましたが、それを意識するのは総合点が出るときだけです。ただ、前回の世界選手権はドイツで開催されましたが、やはり開催国の声援はすばらしく、そこがどのくらいプレッシャーになるかということでした。中国でも体操はすごく人気で、今回もかなり期待されています。

でも、体操という競技は基本「相手」と戦うのではなくて「戦うのは自分」というものがすごく現れる競技です。自分の調子はどうか。ちゃんと練習でしあげていけているのか。こっちにきてからの体調はどうか。もう精神的にモチベーションがあがらないというレベルではないでしょうから、その「自分のとの対話=調子」によってどのくらいの精神的な重圧が感じるかではないかとおもいます。

それが顕著に表れたのが「若手」と「ベテラン」の格差です。若手はある意味のびのびと演技をすることができたような気がします。一番おどろろいたのは、鹿島選手が得意のあん馬で落下したこと。鹿島選手はアテネの金メダリストでもあり、あん馬の鹿島と呼ばれるほど日本においてはあん馬の神様みたいな存在です。私も多くの日本の体操競技をみてきましたが、やはり鹿島選手のあん馬はとびぬけてすばらしく素人の私たちがみても感動するものでした。その得意種目での落下。「自分のメンタルは(メンタルトレーナーがいなくても)自分でできる」といってられた選手だけに残念でなりません。

ミスとメンタルトレーニングの関係性もまた、これから私たちが探求していく大切なメンタルトレーニングなのです。

柔道48キロ級

柔道48キロ級谷選手が出場した柔道の大会です。実はこの日、会場ではテレビに映らないアクシデントがありました。会場の入れ替えがスムーズではなく、決勝戦がまだ観客がはいらない状態で始まってしまったのです。

考えてみれば、開会式初日の警備のなれない会場、でも、テレビの放映は全世界で時間がきまっているため、もちろん時間どおりに試合をはじめないと大変なことになってしまいます。

そこでまだほとんど観客のいない中、やわらちゃんの試合ははじまってしまいしました。日本の応援が聞こえない中での試合。もちろんそんなことで動揺する方ではないとは思いますが、結果は負けてしまいます。次の三位決定戦では、ふっきれたからなのか、それともその時には間に合った会場の日本人の応援が届いたのか、やわらちゃんは快勝したのでした。

メンタルトレーナーがみた観点

柔道の会場谷選手には必ず、組む仕切りの位置にもどるときにきまった「リズム」があります。しっかりと重心をおこして、髪を耳にかけます。それはどんな時でも同じリズムでした。(これはアイディア式メンタルトレーニングのポジショニングに当たります)ところが、相手に有効をとられたとき、あの谷選手ですらそのリズムがみだれてしまったのです、早く相手と組みたいという思いからか、髪にふれることなくすぐかかっていきます。「あせり」に見えました。それが対戦している相手にも伝わったと思います。相手はますます攻めの気持ちを強くしどんどんリードしていきます。「世界のチャンピオン」が敗北した瞬間、私たちはポジショニングの大切をなによりも感じたのでした。

勝者には最大限の称賛を、敗者には最大限の敬意を。

中国の選手が泣きながらインタビューを受けていました。自分は金メタルのために今までがんばってきました。でも結果は5位だったと。ストレスやプレッシャーでミスが重なり、悔やんでも悔やみきれない結果に。次のオリンピックを頑張ればというものではない自国開催のプレッシャーと願望。それが裏目に出てまだ若いアスリートの少女は顔がはれるくらいに泣き崩れていました。どの国の選手も、大きな夢を抱えて生きてきた人であり、偶然にそこにたてたひとは一人もいないはずです。自分への期待が夢にまだたどりつける力になり、そしてまたその期待が自分をかたくしてしまうプレッシャーとなる。

メンタルトレーニングとは自分の夢と欲望とどう付き合って結果を出すかという人間としても究極の真理をもとめられるものを指すのかもしれないと思いました。そこにたずさわる私たちは、勝者には最大限の賛辞を、敗者には最大限の敬意を示したいと思います。それをこえたすばらしい時間に同席できたからこそ 、人生は勝ち負けではなく、その人生そのものに意味があると私たちは言い続けたいと思います。

メンタルトレーニング実践生の方には、
「オリンピックスペシャルレポート」を期間中お送りしています。ご期待ください。

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