男子体操個人総合 男子バレーボール

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2008年メンタルトレーナーからみた北京オリンピック

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現地リポート photo

8月14日 木曜日

男子体操 個人総合

★やりました!!内村選手!!最年少で銀メダルです

日本でも放送があったので、ご覧になったとは思いますが、本当にすばらしかったです。
個人戦というのは団体と違い、試合のそれぞれの種目をひとりで回るので、自分でしっかりと気持ちをキープしないとなかなかモチベーションが維持できないものなのです。

かなりのプレッシャーからか、多少いつもより表情は硬い感じはしましたが、それでも得意の床からスタートしていい感じできめていきます。 彼がダイナミックな演技をきめるたび、中国の観客が惜しみなく拍手を送ります。

ところが2種目目のあん馬で痛恨の落下。しかも、その後も立て直せず2回落下。 あん馬では予選の時も落下していて、そのマイナスのイメージにとらわれなければいいと思っていましたが、やっぱり二回も落下。
いつもののびのび感はまるでなく、縮こまってしまった感じがします。 スピードが全く感じられないところから、その様子が伺えます。

アイディア式のメンタルトレーニングでは、選手のメンタル状態を知るとき、心理検査などには頼りません。そのかわり心理カウンセラーが使う「クライエント観察技法」というものを使います。観察技法はアスリートに適用される場合、いくつか見るポイントがあります。

まずひとつは表情。硬いとかもいつもよりも顔がこわばっているときはたいてい心理状態がニュートラルではありません。 次に、今回も感じた「体の硬さ」。力が入りすぎていたりしたら、動きにはやわらかさがなくなり、ギクシャクした感じがします。 あとは、「手の長さ」。人間は緊張すると胸部や肩に余分な力が入ることが多いので、本人の自覚がなくても手が硬かったり、いつもより冷たかったり、手が縮こまっている感じがしたら要注意です。周りのコーチやメンタルトレーナーはその状況が変わるまでリラックスさせる必要があります。 今回のあん馬のときの内村選手にはこの「手の縮こまり」が感じられました。

あん馬という種目は、良く知らなかったときは「地味だなぁ」という印象しかなかったのですが(鉄棒や床はアクロバティックでダイナミックに見えますよね)実はすごく難しくて、高度なテクニックが必要なんです。しかも、精神的にちょっとでもハマるとどんどん連鎖反応を起こすみたいにミスをし、ちょっとしたミスが致命傷になったりするのです。なので体操選手へのメンタルトレーニングで一番即効性があるのが、あん馬だと思っています。

内村選手は呼吸やリズムをゆっくりとらず、さらっと演技に入るタイプ。
今後はもっと、ご自分でされているメンタルトレーニングを充実させて、金メダルを目指して頑張っていただきたいものです。
彼の場合、二回も落下しても銀メダルを獲得できたので、あそこで普段しないようなミスがなければ、金メダルかも・・・と思ったら残念な気がします。 でもまだ若いので、ひとつの経験にしながら日本を代表する大選手になっていただきたいと思います。

内村選手の銀メダルを心から祝福したいと思います。

★今回の試合でもうひとり気になった選手は、ドイツのファビアン選手。

普段は笑顔で、誠実に挨拶する明るい彼ですが、今日は、ドイツにメダルをもたらしたいというプレッシャーからか、常に硬い表情で小さなミスも見えます。
あれだけ、硬い表情でいたら、いつものすばらしいメンタリティを持った彼のいいところが発揮できないような気がしてとても残念です。

「こうなりたい・・という強い願い」は強さともろさの両方になってあらわれる。
同年代の内村選手が、あん馬の落下のあと「いつも通りにやろう」と思い直し、22位から一気に2位まで巻き返していったのは、一度余分な自分(金とろうとさせる「願い」)を横に置き、今できること・・・たとえば「鉄棒でちゃんと着地を決めるなど」に意識を向けて集中したからこそ、それがなし得られたのだと思います。

大きな試合には魔物がすんでいる。
自分の願い、身がねじれんばかりの願望と夢と欲望が渦巻く戦いの中で、メンタルを制した者がチャンピオンになっていく。

あらためて、私たちがやっているメンタルトレーニングの大切さを感じています。

会場の入り口にて

男子バレーボール

ドイツとエジプトのバレーボールの試合を見てきました。

パワーで勝るエジプト。しかし、一回り小柄なドイツチームは明らかに「チームワーク」を意識して戦っていました。 まず、最初の段階から控えの選手が手拍子をとりながら、観客席にアピール。 観客が手拍子で選手たちを激励します。
単に身内で声をかけて盛り上げるのではなく、観客までうまく味方につけていくすばらしい「メンタル作戦」。「ドイツ、ジャーユー(中国語で頑張っての意味)」のコールが響きます。
そう、ドイツのお客さんが応援するのではなく地元中国のお客様を「応援するように仕向けた」のです。国際大会ならではのすばらしいやり方。 これで選手たちは中国に対して、アウェイの意識ではなく「ホームグランド」の意識に変えることができたのです。

他国で試合をする場合、そこを「敵地」にするか「好感度あふれる仲間の国」にするかは、選手たちが持つイメージやこういった味方のつけかた。 敵地でも歯をくいしばって戦えるメンタルの強さも必要ですが、あえてそこを、敵地にしない工夫のメンタルというものも大切です。

それでなくても選手は目の前の強い敵と戦いますから、敵は少ないほうが目の前の敵に集中できるわけで、その違いは大きいのです。
これは日本のチームもぜひ取り入れるべき。チームスポーツならなお効果がありますし、個人のスポーツでも、監督やコーチができる「メンタルの工夫」です。

そして、ドイツチームは毎回円陣を組みます。 それも、ピタッと体を密着させてきゅっと小さな円陣になります。
その密着度が見事に「メンバー同士のリレーションシップ(関係性)」に表れていて、パスなどの連携がすばらしく、力では上だと思われるエジプトに差をつけていきます。

結果は3セット先取したドイツがエジプトにストレート勝ち。 力の差は同じか、下手すればエジプトのほうが上だっただけに、こんなに大差がつくなんて驚きです。

個人の力を超えるものは、チームワークである。
改めて「メンタルトレーニング」の中に「コミュニケーション」のプログラムを加えていく重要性を感じました。
アイディア式メンタルトレーニングでは「アクティブコミュニケーション」と呼ばれる、チームや個人を強くするコミュニケーションのプログラムがあります。 ぜひまた皆さん、学んでみてください。

最後に最近は中国のお客さんも「観戦」に慣れてきたらしく、最初の頃は「ウエーブ」をどこかがつくっても(ブラジルとかそんなところの応援団がやたらとやりたがる、素敵です)全く続かなかったのが、今回は前でボランティアのお姉さんたちが笑顔で手拍子。それに誘導されウエーブが会場を何回も回りました。 「イタリー ジャーユー」とイタリアを応援し、対戦相手の「ヴェネズエラ ジャーユー」とたたえ、ドイツもジャーユー、エジプトもジャーユー。みんなに「がんばれがんばれ」と声援を送ります。

中国では、ビザの関係や貨幣価値の格差などで海外旅行をする人たちが少なく、今回は初めて、そして一生に一回かもしれない「世界レベルのスポーツ選手をみる機会」なのだと思います。だからこそ、みんなは中国が出ていない試合でも、すばらしいプレーに大声で声援を送り、手をたたき、歓声をあげるのではないかと思います。

今、本当にすばらしい場所に来ています。
北京オリンピック、最高です!!

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