「負けず嫌い」と「自己肯定感」はスポーツ選手に必要な要素


トップアスリートはメンタル面でも非常に強いものです。ではメンタルの強いアスリートに共通する要素・性格は何でしょうか?この点を意識すれば、スポーツで更に上のレベルに到達することが可能となるでしょう。今回は強いスポーツ選手に必要な資質についてご紹介します。

金メダリストに学ぶ「負けず嫌い」と「自己肯定感」の必要性

オリンピックで金メダルを獲るトップアスリートには、ある共通点があります。それは「非常に負けず嫌いな性格」もしくは「自己肯定感の強い性格」であること。たとえ天才的なスポーツの素質を持っていたとしても、「別に負けてもいい」と思っている人や「どうせ自分が勝てるわけない」と思っている人は、絶対に金メダルを取ることはありません。トップアスリートは、このどちらか、あるいは両方の性質を必ず持っています。

幼い頃はさほどスポーツで活躍することがなく、努力によって才能を伸ばしてきたいわゆる「叩き上げタイプ」の選手は、特に負けず嫌いの性質が強いでしょう。「周りの選手に負けたくない」もしくは「自分自身に負けたくない」という思いから、練習量が増えたり自身の力を引き出したりして金メダリストまで上りつめます。逆に幼い頃からスポーツ分野で頭角を現していた「エリートタイプ」の選手は、特に自己肯定感の強い傾向があるでしょう。金メダリストのインタビューを見ても、「すごいですね」などの称賛の言葉を否定せずにすんなりと受け入れます。これは、彼らが自身の練習量や能力を知っているから。「自分ならできる」という自信を持っていることの裏打ちです。

「負けず嫌い」「自己肯定感」という2つの要素がある人間は、どんな困難が待ち構えていたとしても諦めません。自分を信じてただ高みを目指し、努力を重ねます。そのためメンタルがとても強固となり、金メダルを獲得するトップアスリートにまで成長するのです。

悔しさを糧に「なぜ負けたのか」を探究することが重要

スポーツにおいて強い選手になるために、必要な感情があります。それが「悔しさ」。悔しさは、「負けず嫌い」や「自己肯定感」と密接に繋がっている感情でもあります。正しく悔しがることで、必ず自己の成長に繋がるでしょう。たとえば試合に負けた時、悔しくないとしたらそれはあなたが「どうせ勝てるわけがない」「負けても仕方ない」と思っていたという証拠。負けず嫌いな選手・自己肯定感の強い選手は、試合に臨む時に「自分が勝つ」ということを前提としています。だからこそ負けてしまった時、非常に悔しい思いをするのです。その強い気持ちがなければ、トップアスリートになることはできません。

そして悔しさは、「次は勝つ」というエネルギーになります。悔しいから、「なぜ負けたのか」「何が悪かったのか」「次はどうすれば勝てるのか」と探求していくはず。すると、以前よりももっと強くなることができるでしょう。つまり悔しさとは、成長するためのエンジンであり、大きな推進力でもあるのです。これは試合に限らず、練習でどうしてもできないプレーなどでも同様です。「悔しい」と思えたなら、それはもっと強くなるチャンス。悔しさを糧にして「自分に必要なものは何か」を考え、自分を磨いていきましょう。

自分が試合で何を目標に、何ができるか考えてプレーしよう

試合において、何も「相手に勝利すること」だけが目標になるわけではありません。その時の状況や自分のレベルに応じて目標を立てることが大切です。たとえば、高校野球で圧倒的に戦力差のある強豪チームと対戦することになったとしましょう。勝利することだけを目標にすると、完敗した時に自分たちの力のなさを痛感し、必要以上に落ち込んでしまうことがあります。しかし「1点でももぎ取る」「とにかくヒットさせて塁に出る」など、その時その時で自分たちにできることを目標にするとどうでしょうか。たとえ負けても小さな目標をクリアできたことに達成感を覚え、「次はこうしよう!」という具体的な目標に繋がるでしょう。戦力差がある相手にも諦めずに立ち向かっていけるようなメンタルの強さが芽生えます。

また、相手だけでなく自分自身との戦いに勝利することも大切です。相手を叩きのめして勝利をもぎ取るのではなく、自分のやるべきことをしっかりやることができれば自然と勝利するという考え方を持つと、高い集中力を発揮できるでしょう。自分の世界に入り込むため、周囲からのプレッシャーにも強くなります。これは金メダリストたちの世界においても言えることです。状況やレベルに応じて自分の目標を設定し、何ができるか・何をすべきなのかを考えながらプレーしましょう。

金メダリストたちは、メンタルが強くなる要素を自然と持っています。負けず嫌いな性格、自己肯定感の強い性格は、自らをより高みへと引き上げてくれるでしょう。スポーツをやる者なら、これらの資質は必要不可欠。あなたも自分自身に備わっているかどうか、今一度客観的に考えてみてください。



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