スポーツの試合などで自分たちよりも強いチームに勝つことがありますが、その場合勢いに乗ることで勝った、ということが多いです。勢いはビジネスにおいても重要なこと。勢いの作り方について見ていきましょう。
「勢い」の重要性
スポーツにおいて弱小のチームが最初は予測通り負けていても、あるプレーがきっかけで勢いに乗り、最終的には勝利する、という場面を見たことがある人は多いのではないでしょうか?高校野球の甲子園に初出場し、1回戦に勝つと、ますます強くなりベスト4まで行った、などということもあります。まさに、1回戦に勝ち、2回戦にも勝つことで勢いに乗ったことで勝ち進んでいくのです。これはビジネスの世界においても同じです。勢いがないチームは覇気がなく、雰囲気もどんよりとしていて、チームの成長どころか目標を達成することはできません。勢いに乗ることで、無理と思われていた商談が成立したり、いつもは勝てないコンペティションで勝ったりすることができるのです。
チームの成長には個人の知識や技術などのスキルアップが重要です。しかしそれはすぐに身につくものではありません。しかし、勢いは違います。勢いが出てくると、実力以上の結果を招くことができるのです。勢いがあるチームは、メンバー一人ひとりが生き生きとして、活気があり、自信に満ち溢れているものです。チームには勢いが必要なのです。
「勢い」を付けるためには、小さな目標設定が不可欠
「勢い」をつけようとしても方法が分からないとつけられません。その「勢い」はどのように作ればいいのでしょうか?方法としては、小さな目標設定が必要です。スポーツなどでちょっとしたプレーがうまくいき、それをきっかけにしてプレーに勢いがついたということがあるように、ちょっとしたことがうまくいくと、次もできそうな気がして実際にうまく進んだ、ということもあるものです。この「ちょっとしたこと」を作ればいいのです。ビジネスにおいて、目先の小さな目標を作りましょう。それを達成できると、うれしくなり、前向きになることができます。小さな目標を次々と達成することで、さらに自信がつくでしょう。自信がつくと、実力以上のことができることも多いのです。それは勢いがついているからです。
目標は小さなことで大丈夫です。大きな目標を立てると、もしそれが達成できなかった場合には自信を失ってしまいます。勢いがつくどころか、後退してしまいます。目標は小さなものを。小さくても結果が出せるものを設定するのがポイントです。チームで結果を出すことで、メンバーみんなに自信がつき、励ましの言葉や「自分たちにもできる!」という思いが生まれます。チームは活気が出てきて、雰囲気もよくなるでしょう。それは勢いがのっている状態です。小さな目標を達成していくごとに、勢いが増していくでしょう。
失速しそうなときこそ「勢い」が重要
残念なことに勢いは長く続くものではありません。実力が伴っていない勢いは、長期間継続することは難しいのです。長いスパンで目標を掲げていると、失速してしまいます。失速するとミスを起こしたり、失敗したりすることがあります。そうなると自信をなくし、何をしてもうまくいかない気分になります。チーム全体も自信をなくし、次の挑戦はうまくいかない雰囲気、になってしまうのです。勢いが失速するのは避けたいものです。
失速しそうになる時こそ、勢いが重要になります。失速しないためには、途中で息抜きをしたり、楽しみを作ったりするのもいいでしょう。勢いがあるときは気分的にはいいのですが、体が疲れていることがあります。体が疲れていると、そのうち心も疲れていきます。そうなる前に、ちょっと休憩をしてリフレッシュするのもいいでしょう。そうすることで、勢いが持続しやすくなります。そのためにも、目標は短いスパンで結果が出せるものを作りましょう。1週間、半月など、短い期間で結果が出せれば勢いも持続しますし、リフレッシュするタイミングもできます。
しかし、みんながそううまくいくものではありません。特に仕事に慣れていない新人などはミスもするでしょう。そうすると自信をなくしてしまいます。そのような時には、ミスの原因を見つけ、対策を立てて、「これならできる」と思わせてあげることが必要です。仕事が多いのであれば、分担してあげるのも一つの方法です。チームみんなでサポートしない、困難を切り抜けていくことでさらに勢いがついていくでしょう。少しくらい勢いが失速しても、チーム全員で切り抜けていくことができれば、再び勢いは出てきます。
小さな目標でもそれを達成することで自信がつき、勢いが出てきます。勢いがつけば実力以上のパワーが発揮できるものです。勢いをつけるためにも、目標は小さくすぐに結果が出るものを設定しましょう。勢いが失速しても、チーム全員で解決することで、より勢いが増していくはずです。