「やる気」を持続させるための黄金法則


やる気とは単なる気持ちの持ちようではありません。気の持ちようだけでは、決めた事柄を継続することはできないからです。では「やる気」を長続きさせるにはどうしたらよいのでしょうか。

やる気を左右する要素とは

やる気が継続するかどうかを大きく左右する要素が2つあります。それは、「自主性」と「規制」です。やる気を持続させるのは「自主性」、やる気を失いやすいのは「規制」です。つまり、やる気を継続させたいなら自主性においてそうすることを望むことが大切なのです。これは、人から言われたこと、すなわち規制として与えられたものすべてが継続するのが難しいというわけではありません。規制として与えられたものの中に、なぜそれをやるのか、それをすることで自分にどんなメリットがあるのかという点を常に思いに止めることによって、規制として与えられたことを、自主性を伴って行うことができるからです。このようにやる気を自主性において奮い立たせることが、継続への第一歩といえます。とにもかくにも、最初は動機が一番大切ということです。

また、自主性がなければ、体が疲れていれば当然行いにくくなりますし、体が疲れていなくてもほかのことを優先してしまい、結局は続けられなくなってしまいます。自主性において目標を持ち、しっかりとした休息をとりながら行うことによってよりパワフルに継続していくことができるでしょう。

自主性を伴いながらやる気を出していくためのポイントは、「目標」、「行動」、「感情」、「存在意義」の4つです。もしこの4つをそろえることができれば、やる気を継続していく大きな力となるでしょう。逆にこの4つがそろわないと、やる気は急激に下がっていきます。

やる気が続く黄金法則とは

やる気が続く黄金法則とは、4つのポイントである「目標」「行動」「感情」「存在意義」がすべてそろった状態のことです。目標は最初に抱いた夢が現実的なものへと変わることを言います。つまり、漠然とした夢のために一歩「行動」することで「目標」が生まれるのです。そして、その目標に向けた一歩を行うことによって楽しいとか嬉しいといった充実感や達成感を得る「感情」があれば、次の一歩も踏み出しやすくなります。こうした努力を続けていくとやがて周囲も変化に気づき始めます。夢に近づこうとする人の努力は周囲の期待を集めたり、それだけで尊敬されたりするものです。ここで、自分の「存在意義」が生まれるのです。この状態になって初めて「目標」「行動」「感情」「存在意義」の4つのポイントがそろい、やる気を継続するための黄金法則が完成することになるのです。

この状態に来ればもうちょっとやそっとのことではやる気はそがれません。はじめはきついと思っていたことであったとしても、それが喜びへと変わっているからです。自分自身の守るべきアイデンティティとして自分の中で大きな割合を占めていきます。

黄金法則をそろえるためには

黄金法則を揃えていくにもある程度の時間と努力が求められます。それを揃えるまでが最初にして最大の難関ともいえるかもしれません。しかし、難関が最初にあれば、そこをクリアすることは比較的早い段階ということになりますので、ひるむことなく果敢に挑戦していきましょう。

黄金法則を揃えることが簡単ではないことには理由があります。そこで、その邪魔をする理由についても理解しておきましょう。その理由とは、長年の習慣や経験における「心のクセ」です。ですから、心のクセ、つまり心の習慣を変えることが、やる気を継続して行動し続けるためには不可欠といえます。むずかしいことのようにかんじますが、実はそれほど難しくはありません。

心の習慣を改善させることのコツは、俯瞰で自分を見ることを心がけることです。心の癖の中にはこれまでの大変な経験から、ある特定の状況下で極端に弱くなることがあります。その極端に弱くなる時というのが、4つのポイントのうちのどれか一つがかけてしまっている時なのです。例えば、どれだけ頑張っても「認められない」というトラウマがあれば、「感情」が伴いませんし、「存在意義」もいつまでたっても自覚できないかもしれません。そこで、自分がどんな時に疲れを感じて、物事を消極的に考えてしまうのかを分析しましょう。そしてそうなってしまうことを周囲のせいにするのではなく、自分自身の改善すべき点として考えていきましょう。そうすることによって自分を俯瞰で見る癖ができます。そしていざその状況に身を置かれたときは、4つのポイントを思い出し、全体の流れとしての一つという観点で物事をとらえましょう。何かうまくいかないことがあったとしても、全体の流れを常に意識することができていれば、もうこれで終わりだと自暴自棄になることも少なくなります。つまり、順調でなくてもあきらめないのです。この考え方のコツが淡河運法則を揃えるコツともいえます。

このようにやる気を継続させるには、自主性と4つのポイントを押さえていく過程が求められます。それははじめからあるものではなく、過程の中で揃えていくものなのです。



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