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- 2014年8月レポート
8月狂言ラウンジセッション
面白くて優しい。楽しくて穏やかになれる。
8月の狂言ラウンジセッションも、20名以上の方々とご一緒し、狂言の世界を楽しみながら色んなココロ的会話が弾みました。
今回は「千鳥」という演目。
お客様を迎えた殿様が、家来の太郎冠者を酒屋にお使いを命じます。既にツケが残っている上に、更にツケで酒を持って帰ることができるかどうか?酒屋のご主人と太郎冠者の掛け合いがなんとものんびり楽しくて、観客席は笑いに包まれっぱなし。室町の昔と笑いを共有する、不思議で楽しい時間でした。
狂言ラウンジは、前後の「お芝居」も楽しさのひとつ、楽しみポイントがいっぱいの舞台です。前後のお芝居を演じているのは「円盤ライダー」の皆様。今回、夏祭り演出でラウンジではお面と水風船の屋台が出ており、浴衣姿のお客様の手にも水風船が涼しげに揺れていました。
舞台のあとは「金田中」での食事会。演目にちなんだお料理に舌鼓をうちつつ、参加者の皆さんとディスカッション。観た舞台について語ることは、セラピーの本質とも言える「自分を見つめる」時間。何にココロが揺れたのか、笑いの心理的本質を語ることが、人間の本質を語ることに繋がるのです。
次回は10月開催を予定しています。
この10月の舞台は、親子3代が登場するスペシャル舞台。
ぜひご参加くださいませ!
次回予定:
日時:10月12日(木)14:50 ラウンジオープン、15:20 開演
演目:「二人袴」「靱猿」
8月の狂言ラウンジ参加者の声
普段を忘れ、楽しみながら元気をもらっていました。700年の歴史のある狂言。今も昔も変わらない笑いがあるのだと知りました。昔の人はどの様な表情・姿勢で笑っているのか創造するとタイムスリップした様な気分です。
空間の隅々にまで清潔感があり、美しい動作で統一され、他人をだましたり、陥れたり、裏切ったりということがない内容に心が洗われ、美とはこういうものなのではないかと思いました。
物語の世界を広げるのは観るものの創造力。何もない舞台、メークや髪型等も特にない世界で、観ている者がどれだけ舞台の世界を観るか、見えないものを観る力。人の心も同じだなと感じました。
エンターテイメントがなぜ心を浄化してくれるのか・・・例えば、サーカスやディズニーランドなどを体験する時も同等ですが、非日常の異世界感、道のものを体験するときに起こるのかなと思いました。
「間」という芸術、「くだける」という芸、話す、聞くだけがコミュニケーションではない、ということを感じました。
「エネルギー」と「パワー」に触れると気持ちいい。とても。
人を楽しませる、人を喜ばせる、人を幸せに出来る。改めてその気持ちが何よりも素晴らしいと気づけました。