From NY to Japan~新しい挑戦~

  1. HOME > 
  2. From NY to Japan~新しい挑戦~


新しい組織と新しい活動

 

海外研修最終日。
今日の午前中は、SNSカウンセリングを行っている
CRISIS TEXT LINEです。
ここでは、SNSカウンセリングについて
学びます。
 
エレベーターで6階へ。
扉があくと目に飛び込んできたのは
赤い吹き出しにたくさんのセリフが書かれた壁。
 
「とても助けられました」
「自分に寄り添ってくれてありがとう」
「私に希望を与えてくれたあなたは人に愛されることでしょう」
「見知らぬ私を助けてくれたこと、感謝しています」
などなど、たくさんの感謝の言葉。
 

そして、まさしく「ぬ」っと現れた
背高のっぽさん、
今日お話ししてくれるダレンさん。
バスケしてた?という問いに笑ってうなずく
ダレンさん。
研修をコーディネートしてくれた遠山先生も
スカイプではお話していましたが
直接会うのは初めて。
「こんなに背が高いとは思わなかったでしょう」という
笑顔のダレンさん。
アメリカ社会でも珍しいぐらいの背の高い方で
やわらかで親しみのある笑顔が印象的。
 
今年で創業から5年目、
オフィスの中は「ハリー・ポッター」に出てくる
レイブンクローとかグリフィンドールとか
スネイプの名前がオフィスのドアにつけられ
念の入ったことに「組み分け帽子」も置いてあります。
代表の方がハリー・ポッターのファンで
新しいオフィスになった時に
それぞれの部屋にシリーズにちなんだ名前を付けたとか。
 
それも楽しかったのですが
再び目を引いたのが一枚の壁。
感謝の言葉がいっぱいちりばめられています。

 

手のひらの中にいる心理カウンセラー

ここの会社は創業から5年。
心理カウンセラーだけではなく
データサイエンティストや技術者など
さまざまな専門家の集まり。
 
人は、なかなか助けを求めない傾向がある。
だから、簡単に使える仕組み
助けを求めるまでの敷居を
なるべく低くすることが必要だと
スタートさせた事業とのこと。
 
アメリカでも、日本とその事情は
同じと聞いてびっくりです。
文化的な背景が違っていても
「必要だから求めるというよりも
求めやすいからヘルプを求められる」のが
アメリカと日本で共通しているよう。
 
とすれば、
何を提供するかということだけではなく
どういうふうに提供するかということも
また、支援内容に含まれていくのだと
思いました。
 
心理カウンセラースタッフは
30時間のトレーニングを受け
テストに合格した人が
その資格を持ちます。
基本、ボランティア。
自宅でSNSによるカウンセリングを
行います。
 
この4年で17000人のSNSカウンセラーを養成し
一か月あたり5000人が活動されているとのこと。
ボランティアは、昼間時間が取れる人、
出かけていかないとできない等、
縛りがあるけれど
SNSカウンセリングであれば
自宅で、外出しなくても、
また時間に縛られることなく活動できると
一社会活動として迎えられたそうです。
 
ここではたくさんのお話を伺うとともに
私たち日本でのSNSカウンセリングのお話を
お伝えしました。
私たちがしている活動、協力してくれている企業
国の方向性等、私たちの話に
興味深くうなずいていました。
 
新しい活動だからこそ
学ぶことも多いのと同時に
こちらが伝えられることも多い。
午前中の時間は飛ぶように過ぎました。

 

鍵になるのは「よい仕事」

 

一回の相談は、45分から60分
それ以上長引くのは
質が悪いか、カウンセリングが進行していないということ。
「リピーターさん」に対する対応とあわせて
トレーニングの中で
「相手を傷つけないように終わらせる」ための
トレーニングをしているそうです。
 
やはり、無料で手軽なSNSカウンセリングには
リピーターさんがいらっしゃるよう。
本当に継続的にカウンセリングをしているというよりも
単にコミュニケーションを取りたい、
単に誰かにつながっていたいことが目的で
本来のSNSカウンセリングの目的とは
それてしまっているケース。
 
3%のユーザーのテキストが
なんと全体の34%を占めていたことが分かった時
こういったヘビーユーザーへの対応として
15分以内の会話をするなど、時間制限や
カウンセリングのプランを提示し
単なる「コミュニケーション」に終わらせない
配慮と工夫をしているとのこと。
 
それでも、
今日本で行われているような
「期間限定」に関しては
首を横に振っておられ
「心のケアなんだから、期間限定は・・・」と
おっしゃっておられました。
 
そう、それは日本でSNSカウンセリングに
携わっている人々の夢の一つ。
早く、「誰でも」「いつでも」「長期的に」「相手のニーズにあわせ」
継続的な活動ができる日が早く来るように
頑張らないと!
 
広告は出さないのに、ユーザーが増えているという
この活動。
ベストマーケティングは「Good Job」。
よいものは放っておいても広がる。
だから、SNSカウンセラーの質が
この形のカウンセリングの今後を決めるといっても
過言ではないのです。


  • 友だち追加
  • お友達登録された方には無料体験講座クーポンをプレゼント

  • 浮世満理子@心のケアの専門家 Twitter アイ・ディアヒューマンサポートアカデミー 東京本校 Facebookページ