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医療・福祉カウンセラーのお仕事ファイル
医療・福祉の中ではなかなか取り上げきれない「こころの声」と感情の問題を引き受けるのが、医療・福祉カウンセラーです。心療内科や精神科のような心の問題を扱う分野だけではなく、不妊治療などを扱う専門分野など、活躍の範囲は多岐にわたります。
Q1.医療・福祉カウンセラーのお仕事とは?
ドクターのお仕事は、「治療」をすることです。お薬を用いた薬物療法が主になりますが、それは患者様をある一定の状態まで戻すことが目的となります。でも、それだけで本当にいいのでしょうか?ある一定の状態まで戻ってきた患者様が、何を変えていけば同じパターンを繰り返さなくなるのか、またこれからの人生をどう生きていくのか、ということについてご一緒するのが、医療・福祉カウンセラーのお仕事です。
Q2.必要なキャリアやスキルはどんなもの?どう学べばいい?
まずはカウンセリングの基本を学び、実践研修を積み重ねることで、カウンセリングができるようになることです。加えて、精神疾患やお薬などの医療分野の専門知識を身につけていく必要があります。
大事なのは、患者さんと“ともに生きる”覚悟があるかどうか、自分なりの軸をしっかりと持っていることです。
Q3.どんな形態で働けるの?お給料やお休みは?
勤務形態は、その医療機関の体系によります。また、お給料に関しては、保険診療内でカウンセリングを行うかどうかでも異なり、患者さん一人対応につきいくらという契約や固定給という契約もあります。
カウンセラーがいることで医療機関内に違いを創り出せるか、ドクターや患者さんからの信頼を得られるかがキーポイントでしょう。
Q4.お仕事を通じて楽しかったこと感動したことは?
最初は視線もあわせず話をしていた患者様が、視線をあわせて笑顔で話してくださるようになったとき。小さなことのように思われるかもしれませんが、少しずつでも患者様の変化を感じていけることは、医療・福祉カウンセラーとして大事なことだと思いますし、とても嬉しい瞬間でもあります。
Q5.その仕事について、変わったことは?
患者様とのかかわりを通して、自分がカウンセラーとしてどうあるかというあり方、アイデンティティが問われていることを強く感じます。また、クリニックで自分ができることは何か、何が患者さんのお役に立てることなのかを考える日々です。患者さんから学ばせていただく姿勢を得て、あり方を創れたことが、私自身の一番の変化です。