うつ病ではない、うつ症状の人

  1. HOME > 
  2. うつ病ではない、うつ症状の人

うつ病ではない、うつ症状の人

先日、ある産業医の
先生がこんなことを
言っていました。

「最近は、うつ病とは
言えないけれど
うつ症状の人が
すごく増えているんですよ」と。

うつ病ではないのに
うつ症状?

不思議な言葉です。

病気ではなく
症状が出ているだけ…
一体どういうことなのでしょうか。

うつ症状はエネルギー切れの状態!?

私は、先日カウンセリングに
来た男性のことを思い出しました。

その人は自分のことを
うつ病だと思い
またそういった診断を受けて
薬を飲んでも
症状はまったく改善されず
むしろだんだんひどくなる一方だ
とのことでした。

だんだんと強い薬を飲むように
なったため
副作用でもうとうとし
一日家のなかで寝ている
ことも多くありました。

このままでは
本当に駄目になってしまうと思い
知人の紹介で
私のところにやってきたのです。

その人が私に言いました。

「ぼくは、どの薬も効かない
とても重度の思いうつ病なのです」と。

この人がどうして重度のうつ病
なのだろうと首をかしげて
しまうのですが
本人は、うつ病の薬が
効かないから
自分は重度のうつ病だと
決めつけてしまっています。

そこで私は彼に聞いてみました。

「うつ病の薬が効かない
ということは
もしかすると
うつじゃないのではありませんか?」

すると彼は、不安そうに
聞いてきます。

「ぼくはうつではないんでしょうか?」
その不安そうな顔をみて
私は思わず言ってしまいました。

「どうしても、うつでなければイヤですか?」と。

「それならいったん
エネルギー切れということで
どうでしょう。

あなたは、お仕事を
すごく頑張ってこられた。

第一線で活躍し
素晴らしい結果を出した。

でも、その大きプロジェクトは
何ヶ月前に解散を
してしまった。

あなたはプロジェクトに
全エネルギーを使ってしまったので
今はいったん、エネルギー切れの
状態になってるということで

どうですか?」

彼はちょっとホッとしたように
笑いました。

「エネルギー切れ、ですね。
なんとなく、ピッタリの言葉の
ような気がします。

もちろん病気だと
言われれば、それはそれで
安心できるんですけど。

あー、でも
そんなことで安心してちゃ
ダメですよね。

でもなんとなく
エネルギー切れなんだと
言われたら
そうかもしれないな、
という気がしてきました」

ぜひ、続きが気になる方は
「ご家族、友人、自分が
「うつかな?」と思ったとき
読む本」を読んでみてくださいね。

  • 友だち追加
  • お友達登録された方には無料体験講座クーポンをプレゼント

  • 浮世満理子@心のケアの専門家 Twitter アイ・ディアヒューマンサポートアカデミー 東京本校 Facebookページ