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- 妊娠・子育てで不安定になってしまった友だちとのかかわり
友達の場合
井上さん（仮名）と山川さん（仮名）は
高校、大学と、共に同じ学校で
過ごした友人です。
卒業後、お互い東京に出て
就職をしましたが
その後、井上さんは素敵な彼が
見つかって二十代前半でゴールイン。
現在、二人の子どもの母親です。
かたや山川さんは
自分のやりがいのある仕事と出会い
バリバリ仕事をしていました。
久しぶりに井上さんから
山川さんに電話があったとき
山川さんは井上さんの声の調子が
おかしいことに気づきました。
「最近どう？」と聞くと
「うーん……あんまり体調がよくなくて」
という井上さん。
そして、山川さんが、井上さんの家を
久しぶりに訪れてみると
そこには、まるで別人のような
彼女の姿がありました。
妊娠・子育てで不安定になってしまった友だちとのかかわり
井上さんは、二人目の子どもの
出産を控えた頃から
体調が悪くなったり
精神的にバランスを
崩したりすることが
多くなってしまったようです。
夫も実家の母も
「大丈夫。私たちが支援をするから」
と言いますが
「こんな小さい子どもを二人も育てられない」
「私は母親として失格だ」
といきなりい泣き始めたり
あるいは母親を恋しがって
近寄ってくる子どもを
遠ざけたりする時期が続きました。
なんとか二人目を無事に
出産したものの
またホルモンのバランスの変化からか
極端なうつ状態に陥ってしまったと
言います。
そしてそのうつ状態がなんとも
ならないうちに
二人の子供が泣く声や
その世話にグッタリと
疲れ果ててしまったのです。
そのため、子どもたちの
面倒をみるのは
精神的に井上さんに負担をかけるで
あろうという配慮から
実家のお母さんが来て子どもたちを
連れていってくれました。
ところが、いざ子どもたちが
いなくなってみると
井上さんは毎日
「自分は悪い母親だ」
などと繰り返し
状況は改善されません。
山川さんはそう行った事情が
あるのかとよく理解しつつも
今、目の前で元気なくくたびれ
果てた井上さんの姿を見て
どう関わっていいのか
途方にくれてしまいました。
そして、帰り道
大きなため息をついてしまうのでした。
続きが気になる方は
「ご家族、友人、自分が
「うつかな？」と思ったとき
読む本」を読んでみてくださいね。
