「質問」の技術を使ってアドバイスを伝える

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「質問」の技術を使ってアドバイスを伝える

 

上司から部下にアドバイスしたい時に
伝え方次第で、部下が受け入れてくれたり
うっとおしがられたりすることってありませんか?

今回のテーマは
「部下に受け入れてもらいやすいアドバイスの仕方」
についてお話をしていきたいと思います。

立場が上の人からの意見・アドバイスは
下の人にとっては「押し付けがましく」
感じてしまうものです。

たとえば、部下の仕事がうまくいっていないときに
「ああなっているからダメなんだ」
「もっとこうすればいいのに・・・」
と、ついアドバイスをしたくなるものです。

だからといって、思いのままにアドバイスを
伝えようとすると、気持ちが先走り
「押し付け」感が出てしまいます。

その結果、部下は納得して聞いてくれず
仕事もうまく回らないままという結果になりかねません。

アドバイスをするときに、相手がその中身を
しっかりと理解をして、実行してくれる。

そんな効果的なアドバイスの仕方があります。
それが「質問」です。

上からの「押し付け」感を消すように語尾に注意をして
さりげなく自分の意見やアドバイスを質問の形に
してしまうだけなのです。

アドバイスや意見を入れた「質問」で押し付け感を無くす!

 

今から悪い例と良い例をご紹介をしていきます。

事例は、プロジェクトで初めてのリーダーを
やっている部下が、細かいところにこだわりすぎて
工程が遅れ気味になっている状況です。

それを取り返そうとして
自分で抱えすぎてオーバーワーク。

疲れからか判断ミスや計算ミスが続いています。
それに対して上司は
どうアドバイスするのでしょうか。

まず、悪い例からご紹介します。

上司:「昨日の期日までに間に合ってないけど、どうしたの?」

部下:「すみません」

上司:「なにやってんの」

部下:「いろいろとこだわりが出てしまって・・・」

上司:「仕事に気がはいってないんじゃない?」

部下:「すみません・・・。
そんなつもりではないのですが」

上司:「細かいところにこだわりすぎだよ。
もっと全体を見ないと」

部下:「わかってはいるのですが」

上司:「わかってるなら、ちゃんとやって。
この前は計算ミスがあったし」

いかがだったでしょうか?
ご覧の通り、不毛なやりとりが続く
会話になってしまいました。

では、どうすればよかったのでしょうか?

今度は、良い例をご紹介していきます。

上司:「昨日の期日までに間に合ってないけど
何かあったのかな?
様子を含めてすこし聞かせてくれる」

部下:「より良いものにしたくて特性を考えているのですが
考えすぎてしまって、なかなかまとまらないんです」

上司:「そうなんだね。この前の計算ミスも
そことつながっている感じかな?」

部下:「毎日遅くまで考えながら作業したり
事務的な計算もしたりとやることが多くて」

上司:「うんうん」

部下:「実は休憩もあまりとれず
夜もそんなに寝れてないんです」

上司:「そうなんだ・・・それはよくないね」

部下:「わかってはいるのですが焦りもあって」

上司:「それでは、ミスも出て当たり前だからね。
焦ってしまってるんだよね」

部下:「はい。申し訳ありません」

上司:「それはちょっと大変だね」

部下:「初めてのプロジェクトなので
良い結果を出したいんです」

上司:「なるほど」

上司:「そうだよね。結果出したいし
それは大事なことだよね。
だけど、休憩が取れてないからミスが出て
またその修正に時間を取られる状況なわけだよね」

部下:「そのとおりです」

このように、「質問」の技術を使って
アドバイスを伝えることによって
相手がその中身をしっかり理解をした上で
実行できるようになります。

「この後のやりとりは
「LINE上手」でもっと詳しく説明をしていますので
良い事例の解説に興味を持った方は
ぜひ、手にとってみてくださいね。

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