当たり前が人によって違うことを知ることがいじめ防止に繋がる

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LINEを通じていじめの原因を探る

 

LINE株式会社が、自治体と協同して
「いじめ」「自殺」「児童虐待」
といった悩みの相談窓口を設ける活動
をしていることをご存知でしょうか?

今回は、「LINE」と「いじめ」の関係に
ついてお話をしていきます。

LINEは、2011年にリリースして以降
急速にユーザー数を増やしていきました。

その間にLINEを使ったいじめや
トラブルなど、さまざまな問題が起きました。

ユーザー数が増えていく過程では
問題が一定数起こり得ると
他社事例などを見ながら対策を行いましたが
想像以上にLINEが拡大していき
若年層のユーザー数の驚異的な伸びもあって
問題が大きく扱われるようになりました。

問題解決するには、その根本にある原因
を探し出して、そこから解決するのが
一番の近道だということを考え
いじめへの対処療法を考えるよりも
まずは、その根本を正し
いじめの末病・予防に主眼を
置くことが重要だと考えました。

いじめは、「コミニュケーションの行き違い」
がきっかけという示唆であり
それは情報に対して、適切な考え方や態度が
取れていない「情報モラルの欠如」
に起因するということから
いじめが起きるのだと考えました。

当たり前が人によって違うことを知る情報モラル教育

 

コミニュケーションの行き違いと
情報モラルの欠如について
少し説明をします。

ひとつの集団が形成されると
そこには一般的な法規則や
社会通念だけでなくて
その集団特有のルールができます。

それは明文化されないし
非言語のルールだったりして
外からわかりづらいものです。

その集団内の関係性が近しいほど
単純なコミニュケーションが
とられることがあります。

例えば、了解を意味する「りょ」。

これが「了解」の意味だと
知っているからコミニュケーションが
成立します。

しかし、同じ意味でも
集団ごとに意味が変わることもあります。

「これ、可愛くない」という言葉は
女子の間ではかわいいことへの同意
を求める言葉でも
オジさんが文字だけ見たら
否定の意味だと解釈します。

ローカルルール、共通辞書を
持たない人同士で
コミニュケーションを取れば
当然行き違いが起きます。

その単純なコミニュケーションエラー
が積み重なると
やがてそのルールから逸脱を
している人へのいじめが
発生してしまうのです。

だから、教えるべきは
自分にとっての当たり前と
人にとっての当たり前が違うんだ
ということです。

LINE社が行なっている情報モラル教育では
「夜遅い時間は何時?」という
質問を子供たちにします。

たいてい「夜9時」「夜11時」と誤差が出ます。

その誤差、人によっての
当たり前が違うことを
まずは体験してもらうことから
始めています。

電話よりもSNSの利用が圧倒的に
多い現代に、悩み相談が
電話のままでいいのかという疑問があり
LINEを使うことを自治体に提案したのが
始まりで、「LINEいじめ相談」
がスタートされました。

また、同じような取り組みとして
いじめ問題だけでなく、自殺防止相談
児童虐待防止相談、LGBT相談と
さまざまな社会問題に
向き合うことを始めています。

このように、今やSNS相談が主流に
なりつつある現代になってきているので
みなさんも、ぜひSNSカウンセリングの勉強を
始めてみてはいかがでしょうか。

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