逆境に負けないメンタルのコトバ

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アイディアのメンタルトレーナーが「逆境に負けないメンタルのコトバ」をお届けします。

vol.11 浮世満理子

プロフェッショナル心理カウンセラー
アイディアメンタルトレーニングセンター
メンタルトレーナー

18ホールを移動するときに、笑顔でまわる人が、ゴルフのメンタル勝者となる。
ゴルフのメンタルにはイップスやパターの集中力など多くの要素があるが、意外と知られていないのが、ホールをまわる「移動中のメンタル」

vol.11 浮世満理子

解説

メンタルの強さの一つに、「こころの体力」があります。ゴルフのように、試合が長いスポーツでは、瞬発力よりもむしろ、モチベーションや集中力を切らさない「こころの体力」が大切。
「あともう少しで試合が終る、と思ったときに集中力が切れてミスが出ることは、ゴルフだけではなく体操など他のスポーツも同じ。その時に、いかに最後まで試合の結果へのモチベーションを保つか、集中力を切らさないようにするかは重要な点なのです。特にゴルフは移動時間が長いので、一打、一打の集中力とともに、いざという時にその力を発揮できるための移動時間の過ごし方が試合の結果にも大きな影響を与えるのです。」と語る浮世満理子は、「移動中のメンタル」に着目した。
「笑顔で18ホールをまわれるか、それは、集中とリラックスの絶妙なバランスを取る力にかかっています。長い時間を集中しっぱなしで過ごすことは出来ません。また、前のホールの結果を引きずってしまうのではなく、移動の時間に気持ちを切り替えて、次のホールで最大の結果を出すことを考える。移動中に頭の中で反省会を始めてしまったり、気持ちを切り替えられないまま次のホールへ移ってしまえば、結果は出にくくなるのです。」

アイディア式メンタルトレーニングとしては?

実際の競技に入っている時間は短くても、移動や待っている時間の長い競技では、この「動作と動作の間」の過ごし方が結果に影響を与えます。この時間の過ごし方によって、実際の競技に集中して取り組むことができるかどうかがかかってきます。特にゴルフは、天候など自然の影響も大きく、いつでも「安定した集中したメンタル」を保つことが難しいスポーツです。だからこそ、「いざというときのメンタル」の創り方として、「移動中は笑顔」というメンタルのあり方が重要なのです。いつでもモチベーションをあげ、前のホールでミスがあったとしても、ライバルたちの結果が耳に入っても、意図的に「いい状態」を自分につくりつづけること。どんな時間であっても隙なく結果の為に過ごす。長い分、気を抜きたくなったり、緩めたくなったりするものですが、そこで「ここをがんばるところ」として隙を作らない、いい状態を作り続けるメンタリティこそが、強さの理由の一つなのです。

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