逆境に負けないメンタルのコトバ

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アイディアのメンタルトレーナーが「逆境に負けないメンタルのコトバ」をお届けします。

vol.15 義田 貴士

スポーツジャーナリスト
アイディアメンタルトレーニングセンター
メンタルトレーナー

どんなにつらい結果の翌朝も、平気な顔でスポーツ新聞を読んでいる。
そんなメンタルが一流のプロ野球選手には大切。

vol.15 義田 貴士

解説

「一流の選手は、人から注目され、期待されるというプレッシャーに常にさらされています。」
多くのプロ野球選手に接し、一流の選手からも絶大な信頼を得ている義田 貴士氏は語る。
「つまり、それに耐えられない人は、プロとしても続けていくことができないということなんです。」
野球のような人気スポーツは、スポーツ人口自体、多い。沢山の「野球少年」から、プロ野球の選手になるまでに、常に批評にさらされ、才能を値踏みされ、注目を集め続ける、それが一流のプロ野球になるまでに経験していくことだ。
「そういうプレッシャーに耐えられず、チャンスで活躍できなければ、活躍できる他の人に機会がめぐっていくだけ。だから、プロになっていて、更にその中で一軍のレギュラー選手でいるというのは、プレッシャーをバネにできるぐらいのメンタルを持っていないとやっていられないし、まずはプロにはなれないものなんです。」
人気スポーツの頂点に立つということは、才能だけでは出来ないことだと、氏は言う。
「ある野球選手は、自分なりの考えをもって、自分のスタイルを決めて、黙々とそれを続けた。周りから何を言われても自分のスタイルを変えなかった。彼の中で、3年やって結果が出なかったらその時に考える、それまではこれを貫こうと思ったそうです。」
周りの評価に惑わされたり、囚われることなく、自分が正しいと思ったことを実行していく。才能だけではなく、自分を貫くメンタルの強さが鍵になっているということがよく分かるエピソードだ。 「どんな結果だって、結果は結果で、一流の選手はどうしてそういうことになったのかは自己分析できているもの。その中で、ちゃんと自分に力になるものは取り入れるし、そうじゃないものは自分の中には入れていかない。この選択ができるから、周囲の声に惑わされずに、自分やチームの結果を考えて、次にどうしていくかを考えることができるのです。」
自分を信じる力、自分に必要なものだけを選ぶ力、それはまさしくメンタルの強さだ。

アイディア式メンタルトレーニングとしては?

野球のような長期間に渡る「勝負」は、一回一回の試合の結果にこだわっていては、本当の結果を見誤るもの。負けた試合で、自分の過失を見つめた時に、その時「よかった」「だめだった」と短期的な見方をしていては、勝負のプレッシャーに潰されていきます。最終的に、チームが優勝するためには何が必要か、また、自分が記録を出すためには何をするべきかという徹底した結果からのものの見方が必要とされているのです。
その視点を保つためには、「人から注目されている」というプレッシャーに強くなること。
プロ野球選手は、子どもの頃から選抜試験を受け続けているようなもの。全国にいる優れた才能の選手の中からプレーヤーとして生き残っていくためには、自分という軸をしっかりと持ち、注目されていることを逆手に取って自分のエネルギーにしていく発想を持つことが必要です。
よく言われても、悪く言われたとしても、世間から声があがるのは「注目されている証拠」。誰にも見向きもされていないのではなく、自分はまだ世の中から注目されているという自己価値に変換していくことが大事なのです。
見るべき視点を遠くに持って、結果から逆算し、その日その日の結果にとらわれないこと、注目されるプレッシャーを力に変え、何を言われても「自分には人から注目される価値がある」というプラスの思考を持つこと。
そして根底にあるのは、自分が正しいと思うことをコツコツ続けていける自己肯定感。
それがあるからこそ、何が書かれていようと、試合の翌日にスポーツ新聞を読めるメンタリティを持つことができるのです。

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