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vol.16 浮世満理子
プロフェッショナル心理カウンセラー
アイディアメンタルトレーニングセンター
メンタルトレーナー
世界で戦うアスリートたちには、常に結果という厳しい毎日が待っている。
疲れた時も、自分の価値を低く扱われた時も、自信をなくし、異なる文化や環境に苦しめられた時も。
彼らは知っている。心と身体の限界をさらに超えた時に、本当に求めていた結果が生まれる。
解説
スポーツの世界で生きるということは、とても残酷だ。どれだけ頑張っても、命がけで臨んでも、負ける時は負けるし、勝負ははっきりと結論が出る。
多くのトップアスリートのメンタルトレーニングをてがけた浮世は語る。
「一生懸命に頑張った、ということではなく、勝ったか負けたかだけが評価される。どれだけ頑張ったとしても負ければ何の実績にもならない。そこにスポーツの残酷さがあります。」
特に、世界のトップで競うアスリートたちは、自分が慣れ親しんだ環境だけで戦うわけではない。アウェイであろうが、ホームグラウンドであろうが、勝ちは勝ち、負けは負け。
「練習のときには出せた数字が、たまたま試合のときだけは出なかった。でも、いつもは出来ているんです、というのは通用しないのがアスリートの勝負。だから、本番に強いメンタルが絶対的に必要なのです。」
しかし、トップアスリートとはいえ、一人の人間だ。常に万全の状態とは限らない。 「そこを越えていくからトップに立てる。どう言い訳しても試合の日はやってくるし、その日に、その瞬間に勝たなければ、どれだけ頑張ったとしても評価はされない。だから、ここが限界だ、と思ったところからがスタートなのです。」
ここまでだ、と自分の中に限界が生まれることがある。しかし、そこを突き抜けていったときにこそ、トップアスリートが誕生するのだ。
「誰だって、ここまでだ、とか、これ以上無理だ、と思うことがある。でも、そこで「あと一歩」と踏ん張れることが、トップアスリートのメンタルなのです。」
アイディア式メンタルトレーニングとしては?
「もう限界だ、ここまでだ。・・・」厳しい状況やコンディションの中で、限界を感じたことのあるアスリートは多いはず。アスリートに限らず、「もうここまでだ」と思ったことのある人は多いことでしょう。
けれども、この「もう限界だ」は、自分が自分に作った枠組み、概念なのです。本当に限界なのかどうかは、実は誰も知りません。限界という言葉で自分の可能性を投げ出してしまっているだけのことも多いのです。
ここまでだ、と思った瞬間に、勝負をなげだして、自ら勝つことへの可能性を投げ捨てているものなのです。
本当に強いメンタルというのは、「限界だ」と思ったときに「あと少しだけ」と粘れるかどうか。それは、最後まで勝ちを捨てないということにつながります。
「日本の男子体操チームが28年ぶりの団体優勝を決めた時、最後の鉄棒で、当時のキャプテンだった米田功は、壇上にあがったあとも、難しい腕の動きをイメージトレーニングでなぞり、文字通り最後の瞬間まで練習を続けていたのです。最後の瞬間まで勝負を捨てない、このメンタリティが28年ぶりの快挙を成し遂げた理由の一つでもあると思います。」
心と身体の限界をつくるのは、ここで楽になりたいという自らの心。誰でも、苦しい状況にあったり、疲れてきたりすれば、楽になりたくて自分の限界を設定したくなるものなのです。でも、あえてその自分の心にある「楽になりたい」に従わず、「あと1つ」「あともう少しだけ」と行動してみること。
その時に、自分でも思ってもいなかった力が湧いてくる。そうやって「限界からの突破」を体験したときに、自分はやれるんだという揺るがない自信をつかむことが出来るのです。
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