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vol.17 米田 功
アテネ五輪金メダリスト
アイディアメンタルトレーニングセンター
メンタルトレーナー
己の弱さを知り、
強者になる訓練をする。
解説
米田が講師をしていた「トップメンタルトレーニング」という講座。
その講座の中で、ある日こんな質問があった。
「米田先生を動物にたとえると?」
ライオン、ピューマ、豹・・・強く、しなやかに駆ける動物たちの名前が並ぶ。
「では、米田先生ご自身がご自分を動物にたとえると?」
答えは、「子犬」。思いがけない答えに、教室がざわめく。
「自分は子犬で、きゃんきゃん吠えているのを、周りの大きな犬たちが見守ってくれているっていう感じなんです。」
米田の言葉に、なんとなく納得がいかないままの受講生たち。
「自分は子犬なんだけれど、でも、ライオンの皮をかぶってライオンのように振舞う。周りは、僕のことをライオンだと思うんです。」
自分の本質を冷静に見極め、それを否定することなく、どう現れるかということを考え探求する。
メンタルの強さはそこに現れてくると米田は語る。
「自分はライオンだ、今はライオンなんだというセルフイメージが『あらわれ方』なんです。子犬の自分がライオンの皮をかぶる。ライオンってどんなものだろう、ライオンだったらどうするだろう、そうやって行動していくことで、ライオンの強さを自分に創ることができると思うんです。」
自分の本質が何であろうと、それを理解すること、そして、なりたい自分をイメージし探求し、「かぶった皮」のように振舞うことが強いメンタルを自分のものにするトレーニングにつながっていくと米田は語る。
アイディア式メンタルトレーニングとしては?
セルフイメージという考え方があります。
「自分はどんな人間か」という自分へのイメージのこと。
「自分はライオンの皮をかぶった子犬」というセルフイメージは、自分の本質を知り、その上で自分が「どんな人間か」を探求し考えた深い自己理解です。
誰もが、生まれつき強くたくましいわけではない。でも、生まれつき強くないから、強くなれないわけではない。
強くなるために、強い「セルフイメージ」を身につけ、常にそれを意識して行動することができれば、そこにいるのは「強い自分」なのです。
でも、単に「強いイメージ」を持てばいいというものでもありません。
メンタルの強さの第一歩は、いつも「自分を知る」ことから始まります。
「心の弱さ」というものは、逆境にあって現れるというよりも、日常、目立たないところで踏ん張れるかどうかというところに現れます。
たとえば、毎日の練習。たとえば、目標に向けて行動する日常。 そういった特に意識もしない日常のワンシーンにおいても、ライオンの自分を意識し行動すること、それは、「こんなときに自分はこんな風に行動するな」という自覚と理解をもち、その上で「強い自分ならどう行動するだろう」と考え、実行すること。
単に「強い自分をイメージ」するだけなら、きっと多くの人がやっていることでしょう。でも、それを徹底していくためには、いかに自分の本質と徹底的に向き合わなければならないかということにつながります。
己の弱さを知ること、でも、弱さを知ることで自己否定したりあきらめたりするのではなく、そういう自分が強さを身につけるために何をしていくか、どこでふんばっていくか。
自分の弱さに負けて、ライオンの皮を脱ぎかける瞬間を理解し、そこでがんばること。
メンタルの強さは、生まれつきの限られた人間のものであるというよりも、日々自己鍛錬を積み重ねて、強いセルフイメージを手放さないと決め、その決意を続けていった時に自分のものになっていくのです。
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