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vol.27 米田 功
アテネ五輪金メダリスト
アイディアメンタルトレーニングセンター
メンタルトレーナー
失敗しても決して
下を向いてはいけない。
それが、強くなるはじめの一歩。
解説
米田功氏が自分のモチベーションを上げるためにやっていたことがある。
「友人の披露宴に出たときに、いつもの友人よりもずっとカッコイイんです。でも、別に顔かたちが変わっているわけではない。メンタルですよね。最高の日だから、最高の顔になっている。それを見て思ったんです。いつも結婚式の日のつもりでいれば、カッコイイ最高の自分になれる。だから、たとえば、地下鉄のドアが開いた瞬間、結婚式のファンファーレを頭に思い浮かべて、足を踏み出す。そんな風に、自分の気持ちをあげるために、いろんなことをしていました。」
米田は、行動でメンタルをコントロールする天才だ。モチベーションアップも、集中力のコントロールも全て具体的な行動でマネジメントしている。
「オリンピックをめざしていた時も、1位にこだわった。だから、体育館に行ったときに最初に着いて、ロッカーの鍵の1番の札をもらったら、僕は今日誰よりも勝った!と思えた。朝の目覚ましの音楽も、雄大な音楽を選んで、気持ちがあがるようにしていきました。ルーティーンも大事にしたし、自分が「よし、自分はいけてる」と思えるようなどんなこともしていったんです。」
もちろん、失敗したときのメンタルのコントロールも行動ありきだ。
「上手くいかなかったりミスが出れば、自然にうつむいてしまうけれど、うつむいたって力は出ない。ここはがんばって顔を上げなきゃいけないんです。顔をあげて、声を出していくことで、気持ちも変わってくる。そこから次の勝負が始まる。ミスや失敗に、まずメンタルが負けてはいけないと思うんです。」
アイディア式メンタルトレーニングとしては?
悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しくなるのだ―心理学の世界では有名な言葉。つまり、行動することで感情がコントロールされるという人間心理の一面を言い表しているのです。 ミスや失敗が出たときに、その原因を探求して同じミスを繰り返さないようにすることは、「失敗から学ぶ」時に大事なことですが、同時に、ミスや失敗が起こったときに人が生み出す心理的なダメージへの対処が大切なのです。
ミスや失敗がメンタルにもたらすものは、「自分なんかだめなんだ」「自分は失敗するような人間なんだ」という思考をもった自己否定感。セルフイメージが傷つき、マイナスの感情にとらわれ、モチベーションの低下やネガティブな思考パターンにはまってしまいがちです。
だからこそ、行動で感情をコントロールするメンタルトレーニングが重要。
まずは、モチベーションが上がっているときや、明るい気分の時と同じ行動を取る。姿勢、表情など、「元気を振舞う」ことで、メンタルの元気を創っていくことができるのです。
私たちは、状況や出来事にメンタルを左右されがちです。しかし、ここで左右「される」のではなく自分が自分のメンタルを左右「する」こと。
それが、ダメージに負けない強いメンタルを創っていく一歩となるのです。
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