議論を上手に進めるためのコツ

mental-column14

チーム内でさまざまな意見を出し合うことは、チームの成長や目標達成において重要なことです。しかし、一歩間違うと言い合いになってしまい、収拾がつかなくなってしまうこともあります。上手に議論を進めていくためにはどのようなコツがあるのでしょうか?

「パワーゲーム」は避けること

ディスカッションの場をもうけると、誰かが主導権をにぎり意見を言いっぱなしになる、ということがないでしょうか?大概、そういった場合、自分の意見は正しくてそれ以外の意見は許さない、という雰囲気になるため、他の人は意見を言わなくなります。もしくは、誰かが同じようなスタンスで揚げ足を取ったり、反対意見を言ったりする、ということになり、どちらが正しいか、どちらか勝つか、という議論になっていってしまいます。そういった議論からは何も生まれないと言ってもいいでしょう。それは議論の目的を達成するのではなく、どちらが強いか、を競っているだけです。議論をする際にはそのようなパワーゲームにならないこと、が前提として重要です。

しっかり時間をもうけること

議論を上手に進めるコツとしては、話し合うことが日常において当たりまえになっていることです。例えば看護師の世界では、1日に必ずミーティングがあります。日勤から夜勤へ、夜勤から日勤に交替するときのミーティングだけではなく、ドクターを含めたカンファレンス、他職種との合同カンファレンス、さらに何か患者さんに異変があったり、気になることがあったりすれば、すぐにミーティングを開いて意見交換をします。それだけいろいろな人の意見を聞くことが大事、チームで患者さんを見守ることが大切、ということが分かっているからです。

ビジネスやスポーツの世界においても、思っていることがあってもそれを言葉にできなければ、何も伝わりません。個人が考えていることがみんな一緒とは限らず、話し合いをしないと思い思いの方向に進んでしまう危険性もあります。それでは連携もできませんし、同じ目標に向かって目標を達成するということはできません。話し合いの場をもうけることで、意見を言うことができたり、方向性をみんなが認識したりすることができるのです。現在の状況をリーダーをはじめ、みんなが認識することで安心もできます。自分の仕事などについて、やるべきことについて目標が明確になることもあります。仕事をしているだけでは、本当にそれが正しいことなのか、不安になることも。話し合いの場をもうけることで、安心して仕事に取り組めるでしょう。

話す力、聞く力を養うこと

話し合いの場があったとしても、いつも同じ人ばかりが発言していては発展がありません。話し合いの場になると、話が上手な人や自信のある人などが発言するケースが多いかもしれませんが、話が上手、ということは関係ないのです。仕事ができる人やいろいろなことに気付く人がすべては話上手というわけではありません。だからといって発言しないままでは、大事な意見をみんなが聞き逃してしまうことになる可能性もあります。そうならないためにも、話すことは大事です。

一方で話をさせてあげる環境を作ることが大事なことです。そのためには、聞く力をつけることです。聞き上手な女性はモテる、と言われます。話を聞いてくれず自分のことばかり話す女性よりも、自分の話をじっくり聞いてくれる女性の方が一緒にいて楽しいはずです。チームでの話し合いの場においても同じこと。話をじっくり聞いてくれる人たちがいれば、話上手ではなくても意見を言いやすいのです。

また、聞き上手のコツというものがあります。それは相手の意見や話を否定しないことです。せっかく話をしても、頭から「それは違う」「そんな意見は間違っている」と言われてしまうと話す気力もなくしてしまいます。どのような意見でもまずは肯定し受け止めることです。さらに、結論づけをしないことです。最終的に「これが正しい答えだ」と言われてしまうと、それ以外の意見は受け付けてもらえないのだ、と認識してしまいます。目標を達成することにおいて大事なのは、さまざまな意見があることです。結論づけをしてしまうと、前述したパワーゲームになってしまう危険性もあります。価値観や感じ方は人それぞれです。それを否定されることは、悲しく、つらいことでもあります。当然、モチベーションが下がってしまいます。リーダーはそれを含めて個人を理解していくことが大事です。そのうえで、いろいろな意見が出る雰囲気づくりをしていくことで、議論がスムーズに進んでいくでしょう。

意見を気軽に言える雰囲気というのは大事なことです。自分の意見を尊重してもらえるという認識も、特に新人や話下手な人にとってはうれしいことであり、モチベーションも上がります。些細なことでも言い合えるチームは、活気があり、居心地がいいものです。議論をするのも楽しくできるに違いありません。




説明会のお申込みはこちら

  • メンタルトレーナーを目指す
  • 他のコースを見る