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喪失感のケアに必要なこと
大切な人との別れや大事にしていたものを失ったとき、
私たちは「喪失感」に駆られることがあります。
最近では、介護が終わった後や子育てを終えた後、
定年を迎えてからなどに、この喪失感を感じられる方が
多くおられます。
大事なものほど失った時の悲しみや後悔を感じます。
心理カウンセラーとして活動する中でも、
「生」「死」「性」の3つは、避けては通れない
テーマだと言われています。
「死」だけでなく、様々な場面や出来事から
喪失感を感じることがあり、カウンセラー自身が
しっかりとそのケアや対応について理解し、
トレーニングを受けておくことが求められます。
自分自身の喪失感との向き合い方や
身近にいる人やこれから出会う人のために
正しい知識と対処法を身に付けておくことが
非常に大事になってきます。
その自分や周りの人の喪失感のケアに必要なことを
今回はお伝えします。
1.悲しみや辛さを否定しない
つい、辛い気持ちや悲しみ、苦しみに苛まれている時
その気持ちを持っている自分が悪いと思ったり、
その気持ちを無くしたいと思ってしまうことがあります。
そんな時はその苦しい気持ちを無くそうとしても
無くなりません。
辛く悲しい気持ちはあって当たり前。
あなたの中にわいてきたその感情は、
ポジティブなものもネガティブなものも
全てあなたのその時の気持ちなのです。
今感じているその気持ちを否定するのではなく、
その気持ちを受け入れて、認めていくことが
大切です。
辛いものは辛いし、苦しいことは苦しいのです。
自分の気持ちに素直になることが、第一歩です。
2.悲しみの裏にある気持ちを考える
あなたが感じている今の悲しみや苦しみ、
自分や誰かへの怒りなどには、その裏に
何かしらの気持ち・感情が隠れています。
どうして悲しいのか?
何が自分を苦しめているのか?
など、どの悲しさや苦しさの根本に
何があるのかを考えてみましょう。
そこには、大切にしたかったことや
守りたかったこと、わかってもらいたかったことなど
あなたを苦しめているものが何だったのかを
知ることで、少しずつ気持ちも楽になっていくはずです。
3.じっくり気持ちを感じて味わう
ついつい、辛かったり苦しい時には、
早く元気になりたい、早く前向きになりたいと
思ってしまいます。
しかし、その焦りは心の回復を逆に遅らせてしまいます。
ネガティブな感情はしっかりその気持ちを感じ、
その気持ちに浸り、味わうことで、浄化されていきます。
それを「感情を扱う」といいます。
扱われない感情は、ずっと残り続けます。
扱うからこそ感情は浄化されていくのです。
大きな別れや喪失は、その人や物に対しての
想いが強ければ強いほど、大きいし痛みも強くて
当然です。
大事な人や大切なものだったからこそ、
その想いを自分自身が大事に扱ってあげることが
必要なのです。
そして、最後に自分をより大切に大事に
労わってあげること。
自分を責めてしまうときや自分を認められない時
だからこそ、自分が自分を労わり大切にしてあげましょう。
自分を幸せにできる人は自分しかいないのです。
4.自分一人で抱え込まずに心の専門家に相談する
そして、辛く苦しい時には一人で抱え込まずに
心理カウンセラーなどの専門家に相談してみてください。
一人で苦しさや辛さに立ち向かうことはとても
しんどいものです。
でもカウンセラーと一緒に取り組むことで、
気持ちをしっかり整理できるはずです。
気持ちに寄り添い、あなたがその苦しみから
抜け出すためのヒントやきっかけを一緒に
探していくことができるはずです。
自分や周りの大切な人の為にも適切な知識と
技術を身につけておくことはとても大切なことです。
アイディアでも9月24日から月に一回ずつ、
3回に分けて、「喪失感のサポートプログラム」を
開催します。
ぜひお問い合わせください。