8月13日 水曜日
フェンシング
★すごい!!日本が生んだ、新しい世界のトップアスリート誕生!!太田選手の銀メダル
フェンシングというスポーツに一般には馴染みがない人も多いのではないでしょうか。
バレーボールやサッカーのように身近ではないし、貴族の伝統あるスポーツという感じでしたが、日本ではまだ歴史が浅いイメージもありました。
ところが、たまたまアイディアには次のロンドンオリンピックを目指すフェンシングのアスリートが通って来ていて、彼にメンタルトレーニングをしていく中で、私たちはフェンシングというものを理解してきました。
体操のような繊細さもあり、基本は相手と勝負をする瞬発力と集中力のすばらしい緊迫感は、剣道や柔道にも匹敵し、まるでボクシングのようにテクニックとスピードが必要。多くのスポーツを短時間にぎゅっと凝縮したようなスポーツがフェンシングだと感じました。
そこで今回、日本人選手が出場する男子のフェンシングに予選から行ってきました。はげしい掛け声もなく、顔も体も真っ白なスーツとマスクにおおわれ、選手の感情なんて読み取れるのかと思ったその種目。私たちは全身からほとばしるようなオーラを発する試合ばかりを見せていただきました。
攻められて劣勢かと思いきやすかさず、相手の剣を交わして、胸をつく。相手がそこで足が鈍くなると、すかさず今度は攻めに転じで一気に切り崩す。同時に突いたときはどちらが早いかが判定になるのですが、そのジャッジが相手側だった時の落胆。しかし、それを立て直す間もなく、またすぐ剣を突き合わせる。
日本のエース、太田選手の試合はまるで、何かの正確なシミュレーションされつくした、ダイナミックなドラマを見ているように、観客席にいた私たちを魅了しました。そして、決めるたびに大声でガッツポーズをしながら、自分の感情をあらわす。
見ている人の誰もが引き込まれ、応援せずにはいられないすばらしい勝負でした。
★結果は日本人としてはフェンシング界、初の銀メダル。
その偉業だけでもすばらしいのですが、現地で予選を見た私たちは、その偉業の陰に何倍も感じるすばらしい「勝負」をその時、目撃しました。
安定した精神力が、どんどん切り崩されていく。
追い詰められる。勢いにのられる。
でも、また巻き返す。
激しさと冷静さのメンタルがまるで凝縮された、人間の原点のパワーを感じさせるようでした。
あまりにすばらしい試合を見せて頂いたので、今日のこのリポートでは書ききれませんが、はじめてフェンシングを見たすべてのスタッフたちが魅了され、フェンシングと太田選手の大ファンになっていました。
(特に、男性が…、男性はみな、ああいう剣を持ったりするの大好きですよねぇ。ユング的に言うと「剣」はオールドワイズマンの象徴ですから、そういう心理元型との関係もあるんでしょうか・・・・あ、マニアックな心理学の話ですみません。詳しく知りたい方は、アイディアのカウンセリング講座、28カリキュラムの中の「ユング心理学」にお越しください)
この様子はまた、後日オリンピック報告会でお話ししたいと思います。
楽しみにしていてください。
まずは、フェンシングというすばらしいスポーツを、日本人の中に銀メダルとして焼き付けた、すばらしい太田選手のメンタリティに心から祝福申し上げます。
