重量挙げ

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2008年メンタルトレーナーからみた北京オリンピック

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現地リポート photo

8月15日 金曜日

重量挙げ

会場の入り口の蓮オリンピックでは、普段ではなかなか見る機会のない種目もたくさん登場する。
その中でもメジャーではあるが、部活など身近なところではなかなか見ないものに「重量挙げ」があります。重量挙げは、一見「力を競う」スポーツのように見えますが、実は筋肉隆々のすごい体格よろしい男子が必ず勝つかというとそうでもないようです。

その証拠に今回も圧倒的に優勝したのは同じアジアの国である中国。ヨーロッパの筋肉隆々の、ブルータスみたいな体格の?男性たちをおしのけて、ちょっと小太りくらいの(失礼!!)普通のお兄さん(に見える・・・)選手が、ヨーロッパ勢がギブアップした重さを軽々とあげていく。

そう、重量挙げは「軽々と」あげている様に見えることがポイントなのです。 実は先日テレビである選手がたしか決勝かなんかで、ウエイトに触れ、そのとたんあげもせずに「もう、やめた」と手を振って退場してしまった場面を見ました。

国を代表して、オリンピックに来ていて、自分の姿が全世界に発信されているのです。きっとやる気がなかったりいいかげんな人はいないと思います。と、いうことは、きっとウエイトに触ったとたん「あげられる気がしない」という思いにとらわれてしまったんだと思います。

このスポーツのメンタルとしてはおそらく一度「無理かもしれない」と思ったら、絶対に無理な気がします。単なる力ではなく、タイミング、力の配分、そして力を一気に集約するメンタルコントロールこそが、このスポーツの最大の特徴なのではないかと思います。

究極の技術と、メンタルトレーニングがためされるスポーツ

アイディア式のメンタルトレーニングの中には、「潜在能力」というプログラムがあり、そこには力を瞬間的に一点に集中して「小指で割り箸を切る」というプログラムがあります。かよわい女性でも子供でも、集中力を高め、力を一点に集約することで驚くような力が出るのです。

ようは「火事場の馬鹿力」をいつも出せるようにする、ということです。重量挙げのメンタルトレーニングとはむしろ、ウエイトを上げる瞬間に一瞬にして自分の力を最大限コントロールする究極の技術とメンタルトレーニングがためされるスポーツなのだと感じました。

余談ですが、私は子供のころから腰や膝がわるいので、数あるスポーツの中でも重量挙げってなかなか「やりたい気持ちにならない」スポーツの一つでした。
できる、できないはともかくとして、テニスや華やかな新体操とかは「やれたらいいなあー」という憧れる気持ちになります。

しかし今回、華奢な細い人でも重いウエイトを挙げている姿を見ることで、なんだか、体がどうのではなく、そこにはすばらしい「神秘」を感じました。メンタルと技術が一致したとき、体がもつパワーを最大限発揮できるすばらしい力を感じました。

ちなみに、今回のオリンピックではコーチの選手に対するメンタルサポートもかなり重要な私たちの「見どころ」です。選手が挙げているときに、黙って見ているコーチもいるし、見える場所に来ていないコーチもいる。

ちなみに今回優勝した中国のコーチは、すぐそばで見ていて、「えいー」と選手が声をあげてウエイトを持ち上げると、一緒に「えいー」と掛け声をかけて、選手を励まします。素晴らしい結果を出したあと、女子選手が駆け寄って来てコーチに抱きついているのがとても印象的でした。

明日は、いよいよ陸上です。
場所は、あの開会式が開催された「鳥の巣」の中。
夜の「鳥の巣」はとても美しいので、今から楽しみです。

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