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2008年メンタルトレーナーからみた北京オリンピック

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現地リポート photo

8月21日 木曜日

帰国

昨日の便で帰ってきまして、早速今日からアイディアへ。

いやー、我が家(アイディア)はやっぱりいいですねー。 皆さんとまたアイディアでお会いできるのを楽しみにしています。
つのるオリンピック話もたくさんあるんですよ。またアイディアで北京オリンピックの報告会をしますので、 ぜひ皆さん、お越しくださいね。
9月からのアイディアのメンタルトレーニングは きっと今までにない、 充実した濃いものになりますよ、 きっと・・・。

実は、今回北京で、テレビの取材を受けました。
テレビ東京系列の夕方のニュース番組で、今回金メダルをとった選手に共通するメンタルトレーニングとはどういうものか?ということでした。

これはやはり私も、 考えながら現地で試合を見ていました。 実力はみな拮抗していることもあり、 最後のぎりぎりのところで勝負を分けるのは、 やはりメンタルが大きいもの。特に、「ミスとメンタルの関係」「怪我とメンタルの関係」は 私がずっと体操やテニスの トップアスリートたちと関わって来た ここ数年来のテーマです。

緊張するとミスが出る。 アメリカやジャマイカなどのラテン系の選手は、 リラックスするのがとても上手。 アメリカはさすがメンタルトレーニング先進国 という印象をうけました。陸上の新記録を出したジャマイカの選手を、 私はあの瞬間鳥の巣のスタジアムで見ていましたが、やはり、リラックスしている感じはとてもありました。 終わったあとに軽やかにダンスを踊って 喜びを表現するなんて、アジアの選手には考えられないイメージですからね。

アジアの選手は皆、泣きながら 「うれしい」「ありがとうございます」もしくは、 イケイケ系の選手ならこぶしを突きあげて「俺はやったぜ」みたいな感じですよね。

でも・・・この国民性の違いが、 私は「国民性に学べ」でもいいと感じました。
チャンピオンが踊るメンタリティなら、きっとリラックスの大切さを今度はアスリートたちが学ぶ。 (もちろん踊っているだけでは 強くなれるはずありませんが・・・笑)

みんな強い人の「秘密」を知りたがります。 そして、良くも悪くも、 そのメンタリティを真似ねて学びながら、 次のトップアスリートたちは育っていくのです。

最後に、同じ陸上を棄権してしまった中国の 劉翔(リュウショウ)選手の会見を北京で見ました。

いつも強気で「やったぜー」というガッツポーズ。 自分は強いんだという揺るぎない自信と アイデンティティの彼はどんな言葉を発するんだろうと思っていました。

怪我をした彼は、 かつての強気の姿勢など見る影もなく、 ひたすら謝罪の言葉を繰り返します。記者会見で、大の大人の男性のコーチが泣き崩れながら会見をしていたのがとても印象的でした。 強気の彼が、まさかの棄権。 でも中国人の人が実に自然に 「負けるのが怖かったからじゃない?」と 冷静なコメントをしていました。 「彼を追い込んだのは中国人の期待とマスコミ、 そしてスポンサーだと思う」とも。

でも、そんな彼に必要以上に感情移入するでもなく、 自然に「まあ、本当に強いなら、また戦うと思うけどね。違うならもう引退だな・・」と。ヒーローが破れ、新しいヒーローが誕生する。
彼らは、皆の期待を背負ったヒーローであり、 知らず知らずに被害者なのかもしれません。

「期待は残酷」 だから私は、 いつもメンタルトレーニングで 自分のために、 自分の人生のために頑張って欲しいと 思わずにはいられません。世間は、苦しみながら戦っている姿を 知っているわけではないし、 テレビカメラにはうつらないことの方が多いんです。だから、せめて。 すべてのアスリートの心が折れてしまわないように。 私たちはメンタルトレーニングを通じて、 一人でも多くのすばらしい才能が、 長く輝き続ける事をひたすら考えて活動していきます。

今日は、帰国後2日目。 さっそく、おいしいお蕎麦を食べにいきました。 日本って大好き!!お蕎麦、おいしいっ。 今とても幸せです(笑)

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