「やる気」を維持する方法とは…まずはその本質に迫ろう!


何をするにも「やる気」は欠かせません。特に継続することによって成果の期待できる事柄には「やる気」も持続させなければいけません。では「やる気」を維持する方法とは何でしょうか。その秘訣を知るために、まずはその本質に迫ってみましょう。

やる気スイッチとはどのようなものか

やる気になるきっかけというものは人ぞれぞれです。そもそもやる気とは何でしょうか。人を行動へと動かすその力は欲求と深い関係があります。何かを見てほしいと思ったり、こうなりたいと思ったりする、その欲求こそがやる気の本質といえます。つまり、何かをしたいと思う人はだれでも、やる気があるのです。もし何を見ても何の欲求も感じない人が仮にいるなら、その人にはやる気スイッチ自体が存在していないのかもしれませんが、人間は何らかの欲求によって常に動いている生き物ですので、無意識のうちにも何かを欲しているものです。そのため、誰にでも「やる気スイッチ」というものは存在しているといえます。やる気スイッチが押された場合は、自分の意志がまだ得ていない何かを欲するときです。その欲求に従って行動することによって高いモチベーションで行動することができます。

しかしここで問題になるのが、飽きてしまうことです。とりわけわずかな時間では効果の期待できない勉強やダイエット、筋トレなどを高いモチベーションを保ちながら続けることは並大抵のことではないでしょう。やる気スイッチはだれにでもありますが、それを押し続けるかどうかは人ぞれぞれで違いが出るようです。では、やる気スイッチを常に押した状態にして、高いモチベーションを持ち続けるにはそうしたらよいのでしょうか。

「やる気」を維持するのに意志の強さは関係ない

「やる気」を維持することは一つの才能という見方もあります。もちろん生まれつき持続することが得意な人はいるでしょう。しかし、本質的に言って、やる気を維持することに生まれ持った意志の強さは関係ありません。誰しもコツをつかみさえすれば、はじめに燃えたやる気の炎を目標が達成するまで燃やし続けることができるのです。ですから、今まであらゆることに三日坊主になってしまった人でも、自分は意志の弱い人間だと決めつける必要はありません。意志が弱いのではなく、やる気という炎を燃え続けせせるコツを知らなかっただけなのです。

そもそも、三日坊主というのは脳にとっては正常な働きです。それまでの「普通」を壊さないように」、自分のアイデンティティを守るために体が正常に機能しているにすぎません。そうであれば、この脳の働きや機能を理解しながら、やる気を維持する方法を知ればよいのです。体が正常に反応しているに過ぎないことなのに、意志の弱さだと決めつけて自尊心を失ってしまうと、やる気スイッチがせっかくあって、手もその上にのせているのに押すことができないような、もどかしい状況に陥ってしまいます。まずはこの誤解を自分の中から除くことが、なかなか続かないことを継続するための最初の一歩といっても過言ではないでしょう。やる気の維持と意志の強さは全くの別問題なのです。むしろ、やる気スイッチが入って何かをやろうと思えた自分をほめてあげましょう。最初の行動を踏み出せた時点で意志は強いのです。

習慣化させることが重要

では、何かをしたいと思いながらもそれが続かないのが、脳の正常な働きによるもので、自分の体を保護するものだとしたら、どうしたらやる気を維持することができるのでしょうか。答えは簡単です。この脳の働きを逆に利用するのです。つまり、やる気を出して何かをする状態を、自分の中で普通のことだと認識してしまえばいいのです。つまり、習慣化することです。それができないから、やる気が維持できないと思われる方も多いでしょう。習慣化するためにもコツがあるのです。何か大きなことを成し遂げてきた人たちは、意志が強いのではなく、何かを習慣化する能力にたけている人、あるいは習慣化するコツを学んできた人たちといえるのです。

誰しも習慣にしていることはあります。例えば入浴は、健康面では2,3日入らなくてもすぐに病気になるわけではないかもしれませんが、毎日入ることが習慣になっているため、疲れていても入りたいという欲求を抱きます。そうすると、たとえ眠くてへとへとでもシャワーだけでも浴びたいと思うのではないでしょうか。習慣化とはこのようにそれ自体が無意識の中でも当たり前の状態になることによって起こります。そして、そうするための秘訣は、お風呂に入りたいときにシャワーを浴びるという方法に隠されています。つまり、同じ「体をきれいにしたい」という欲求を満たすためにいくつかの方法を考えておくことです。毎日「体をきれいにしたい」という欲求を満たす行動を何かすることで、毎日その欲求を満たすことが当たりまえになります。つまりやる気が持続するのです。

このようにやる気と意志の強さは全く関係ありません。小さなことでも目的にかなう行動を何かしら行うことで脳はそれを当たり前とみなし習慣と認定します。それこそ、やる気を継続する秘訣です。



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