仕事がうまくいかない理由「プレッシャー」について知ろう!


誰しも仕事で失敗はしたくないものです。それでもしてしまうのが失敗ですが、生涯名の一言では済まない重大な失敗は何とかして避けたいと思います。そこで、失敗に至ってしまうメカニズムを理解して、仕事がうまくいかない理由をつかみ、事前にそれらを克服するように努めましょう。

失敗の陰に潜む2つの理由

どうして失敗をしてしまうのでしょうか。その理由は2つあります。一つは能力不足です。これはまだ仕事に慣れていない時などに繰り返してしまうミスなどに当てはまるかもしれません。能力というのは経験や知識も含みます。仕事は場慣れすることによって上手にこなせることも多くなるのが現実です。ですから、新人の時には失敗があるのは当然のことで、そうした経験を通して徐々に能力不足の状態を脱却して熟練していくことになります。もし自分の失敗の原因が能力不足によるものだとしたら、その失敗を糧にして次に生かすことに意識を向けましょう。

もう一つの失敗の原因は、精神状態がよくないことです。これは、特に今までできていた仕事が手につかなくなり、集中力が欠如して失敗してしまうときなどに当てはまります。ベテランなのに新人がするかのようなミスをしてしまったり、それを繰り返してしまったりするときはメンタル的にストレスやプレッシャーがかかっていると思ったほうがよいでしょう。そうなると原因は仕事内容にではなく、仕事内外のほかのストレスによるものとなりますので、それらを改善していかないと仕事のミスを減らすことは期待できません。

メンタル的なストレスの原因「プレッシャー」

メンタル的なストレスが原因で失敗を繰り返してしまう場合、何らかの「プレッシャー」が原因のことがあります。人によってプレッシャーを感じるときは様々です。例えば、あたらしい仕事を任されて、それをうまくできるだろうかという不安に終始悩まされている場合や、今までの自分ではこなしたことのないような領域のプロジェクトを任された場合、それらがメンタル的なストレスとなって仕事で失敗を生みやすい環境を作ってしまいがちです。

また、忙しすぎることによるプレッシャーも、失敗につながるストレスとなります。落ち着いてやればできることでも、忙しさのあまり冷静さを欠き、一種のパニック状態に陥ってしまうのです。

プレッシャーがかかっているのかを把握する

こうした事柄が原因となり、メンタル面でのプレッシャーがかかってきて失敗を繰り返す負の連鎖を避けるために、自分にプレッシャーがかかっているのかを第三者的な目線で冷静に見ることを心がけるのはよいことです。

その方法として、例えば、プレッシャーがかかった状態でどんな動作や思考回路になっているかを分析するのは効果的です。ある人はどんどん自分の殻に閉じこもり、周りの助けを求めたり、自分のピンチの状態を周りに一切出さなくなったりすることがプレッシャーを抱えている兆候かもしれません。逆に、周りに当たってしまったり、貧乏ゆすりしたりするなどの行動面での特徴がプレッシャーのバロメーターになることもあるでしょう。

大切なのは、プレッシャーのもとにある自分がどんな状態なのかをあらかじめ知っておくことです。これには、以前の仕事がうまくいかなかったときの状況を書き出してみるなどすると見つかりやすくなります。それがわかれば、その兆候が現われた時に冷静になることを意識してクールダウンすることができるようになるでしょう。

また、プレッシャーを感じているからと言って、その状況を他人のせいにしていると結局何も改善されないこともたびたびあります。人のせいにしている時点で、自分があえてこの状況を脱却するために頑張る必要はない、頑張っても意味がないと思ってしまうからです。本人がそれで納得していたとしても、それによって引き起こされる仕事のミスはなかなか改善されてはいかないでしょう。仕事のクオリティを上げていくという骨の折れる作業を、他人のせいなのに自分が頑張りたくないと逃げてしまうからです。ですから、すべての失敗はしてしまった自分にあり、その原因を作ったのはこうした状況で、今後そうした状況を作り出さないために何ができるだろうかと吟味するほうがよっぽど効果的にミスを減らしていくことができるでしょう。

加えて、プレッシャーは必ずしも悪いものではないということも覚えておきましょう。プレッシャーを感じることによってアドレナリンが分泌され集中力が上がるというケースも多々あります。プレッシャーを抱えることは必ずしも悪ではないため、今までの仕事の成果や、うまくいったときにどんな精神状態だったかを分析し、自分にとって何が一番効果的な集中力の上げ方なのかを調査しましょう。

このように仕事での失敗が続いている場合、抜本的に改革が必要な場合があります。自分から目を背けずしっかり向き合って不必要なプレッシャーを除いていきましょう。



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