「人生には目標を持つことが大切」とはよく聞きますが、それがなかなか難しいのが実情ではないでしょうか。特に若い世代には、人生の目標がないという方も多いようです。そこで今回は、目標を持っていないとどうなるのか、そしてどうやって目標を決めていけばいいのかをご紹介しましょう。
目標がないとどうなるの？
「今が良ければそれでいい」「将来のことなんて考えられない」、こういった考えを持っている方も珍しくありません。特に20代などの若いうちは、現状で精一杯で人生の目標を考える余裕のない方も多いでしょう。また「あまり考えすぎるとストレスになる」「自由に生きたい」と、あえて目標を持たない方も少なくないようです。
しかし、こういった考え方は危険です。何も目標を持たずに生きるということは、広い海で地図もコンパスもなく彷徨うのと同じこと。いつどんな島にたどり着くことになるか全くわかりません。また今この瞬間は天気が良く波も穏やかかもしれませんが、次の瞬間に船を転覆させるような大嵐が来ることもあるでしょう。行き当たりばったりの生き方では、トラブルがあった時に対処できません。人生の目標がない人にありがちな「なんとかなるさ」という考え方は、「なんともならなかった」という最悪の結末を引き起こす可能性もあることを覚えておきましょう。「前向き」と「無謀」は違います。年をとった時に「こんなはずじゃなかった」と後悔することのないよう、人生の指針を持ちましょう。
また目標がないことは、将来だけでなく今の自分の価値を下げることにも繋がります。「貯金なんかしなくてもなんとかなる」「今が楽しいから別に結婚しなくていい」「仕事はとりあえずフリーターでいい」そんな考えを持っていませんか？将来のビジョンが見えないと、ただなんとなく浪費したり無駄な時間を使ったりしてしまいます。きちんと目標を持ち、有意義な時間を過ごしてください。
目標は小さくてもいい！プチ目標の考え方と重要性
とは言え、人生の目標を「これ！」と定めるのはなかなか難しいことです。すぐには決められない方も多いでしょう。そんな時は、まずは「プチ目標」を決めることをおすすめします。
プチ目標とは、「スポーツを始める」「早寝早起きする」「一人で旅行する」「笑顔を絶やさない」など短期間で達成できる小さな目標のこと。人生の目標は、なにも大きいものや難しいものである必要はありません。プチ目標をクリアしていくことで達成感を得やすくなり、次第に自信がついていくはずです。段階を追うごとに、「次はこうしたい」「こうなりたい」という自分の気持ちに気が付いていくでしょう。毎日、毎週、毎月など、定期的に設定してあげてください。毎日が楽しくなるはずです。
またプチ目標の設定は、既に「医者になる」「一軒家を買って家族で住む」など大きな目標を持っている方にもおすすめです。大きな夢・目標があっても、それが人生の全てというわけではありません。足りない部分をプチ目標によって補ってあげることで、より人生が充実していくでしょう。またプチ目標を持つことで自分の本当の気持ちに気が付くため、凝り固まってしまった目的に固執することもなくなります。たとえば「医者になること」が人生の目標だったとして、そのことに執着するあまり周りが見えなくなることもあるでしょう。しかしプチ目標を達成していくうちに、自分の本当の望みが「人の役に立つこと」だということに気が付き、転職するというケースもあります。
未来の自分から逆算しよう！最終的な目標設定の方法
では、プチ目標ではなく人生の最終的な目標を決める方法をご紹介しましょう。それは「こうありたい」という未来の自分の姿を思い浮かべ、そうなるためにはどうしていくべきかを逆算することです。
80歳の「理想的な」自分を思い浮かべてみてください。たくさんの愛する家族に囲まれていますか？数億円もの莫大な資産を持っていますか？健康な身体で元気に走り回っていますか？その理想の姿を実現するためには、今現在から80歳の間までに何をするべきかを考えましょう。
この「どうするべきか」の落とし込みがポイント。なるべく具体的に考えましょう。たとえば80歳になった時に「お金持ちになっていたい」のなら、そのために何をするべきでしょうか。お金を得るためにまず考えられるのが、会社を興すことだとしましょう。社長になって年収1億円を目指す、それなら何歳までに起業する、そのための起業資金はいくら必要で、何の知識が必要になるのか。このように逆算することで今何をするべきなのかが具体的にわかってくるはずです。人はある日突然80歳になるわけではありません。日々の積み重ねが大切なのです。
人生の目標がないということは、とてももったいないことです。どうせならただ流されるだけの人生ではなく、自分が思った通りの人生を歩きたいですよね。まずはプチ目標の設定から初めて、理想的な人生の最終設計を行っていきましょう。
