メンタルの状態を確認する方法


メンタルが良い状態か悪い状態かによって、目標を達成できるかどうかが大きく左右されます。とはいえ自分で客観的に確認するのはなかなか難しいですよね。そこで今回は、自分で自分のメンタルが今どういう状態なのかを見極めるポイントについてご紹介していきましょう。

メンタルの状態を知るときの3つの項目

メンタルは、「思考」「感情」「行動」の3つの要素で構成されています。「思考」は目的に向かっていくための指針であり考え方、「感情」は結果や課程における感情でありモチベーションを左右するもの、そして「行動」は目標達成のために実際に起こすあらゆる行動のことです。この3つがそれぞれ連携し合ってバランスを取ることで、目標達成に直結する良い状態のメンタルを作ることができます。逆に言えばメンタルに問題がある時は、3つのうちのどれかに問題があるということ。すぐに諦めてしまう、プレッシャーに弱い、誘惑に打ち勝てない…こういった悩みを持つ人は、自分の中のどの要素に問題があるのかを知らなくてはなりません。全く違う要素を補おうとしても意味がないからです。まずは3つの要素を確認してメンタルの状態を探っていきましょう。それぞれの確認方法は以下の通りです。

「思考」の状態を確認しよう

「思考」の状態を確認するポイントは、今取り組んでいる物事に対して「良い考え方か、悪い考え方か」という点にあります。つまり「ポジティブ思考かネガティブ思考か」ということ。考え方の良し悪しは、目標達成や物事の成功に直接関わります。なぜなら「良い考え方」は行動を起こす際のエネルギー源であり前へ進む力となることに対し、「悪い考え方」は動力源にならないばかりか物事に対する嫌悪感にすらなり得るからです。たとえばテストに向けて勉強する際、自分の意志で「頑張って勉強して良い点を取るぞ!」と思うか「親に勉強しろと言われるから仕方なく」と思うかによって全く結果が違ってくるでしょう。「自分で良い点を取る」=「良い考え方」を持っている場合は、わからない問題があっても積極的に質問しますし、どんどん知識を身に付けることができます。対して「やらされていると思っている」=「悪い考え方」を持っている場合は、嫌々勉強しているのでなかなか知識が身に付きません。結果として、テストの点に大きく差が出てくるでしょう。「思考」の状態を確認する時は、自分の考え方がポジティブか否かを客観的に見てください。

「感情」の状態を確認しよう

「感情」の状態を確認するポイントは、物事の結果が出た時に「次に繋がるような良い感情を持てたか」という点にあります。メンタルにおける感情は、結果が出た時に生まれるものであり、次の「行動」に繋がるモチベーションに大きく関わるものです。また感情は「思考」によっても大きく左右されますので、「思考」「行動」と強く影響し合う要素と言えるでしょう。たとえば勉強を頑張った結果、見事にテストで100点を取れたとします。その時、自分で「やったあ!嬉しい!」と素直に思えたならば「良い感情」ということ。それが親に褒めてもらえたからでもかまいません。「また次のテストも頑張ろう」そして「数学って面白い、数学がもっと学べるような大学に行きたい」といった風に、次の目標・次のステップが自然と生まれます。しかし「100点取れて当然」や「とにかく怒られなくてよかった…」などの「良くない感情」は、次に繋がりません。意欲が湧かず、次の機会があったとしても上達・成長はしにくいでしょう。自分の持っている感情が、モチベーションを保つものであるかどうかを確認してください。

「行動」の状態を確認しよう

「行動」の状態を確認するポイントは、「レベルの高い行動を無理に設定していないか」ということです。「行動」は目標達成に向けた具体的な行動のことなので、練習やトレーニング、勉強など、自分の力になりそうな行動を張り切って設定していることが多いでしょう。もしかしたら多少無理しているのかもしれません。たとえば毎朝早起きして勉強すると決めた時、早起きすることがとても苦痛な人であれば「早起き」=「勉強」という図式が成り立って、勉強自体が嫌いになることがあります。そんな時は「早起きして勉強する」のではなく、「早起きしてお茶を飲む」などに置き換えましょう。するととりあえず起きてお茶をするだけで「行動」が達成されます。そのうちに目が覚めて「さて勉強するか」という気持ちになるため、無理なく目的を達成することができるでしょう。そして毎朝の早起きがルーティン化すれば、今度はモチベーションが下がっている時でも苦痛を感じることなく目的に近づいていけるようになります。

自分で自分のメンタルの状態を確認することは、スムーズに目的を達成するため・道が逸れていないか確認するためにもとても重要なことです。自分で大丈夫だと思っていても、時々は上記の方法を使ってチェックしてみてください。



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