物事が長続きしない危険な理由


あれだけやる気があって始めたのに、どうしてこんなに続かないのだろうとお感じの方は多くいらっしゃるでしょう。物事が長続きしない理由のいくつかを知ることで、危険は未然に防ぐことができます。

自分の人生を「自分」でコントロールできていない

やる気の炎が消えてしまう理由の一つは、自分の人生をコントロールできていないことです。これは物事が長続きしない危険な理由となります。例えるとこれは、一会社の従業員のような人生か、会社の社長のような人生かの違いです。従業員ではある以上、自分ではない他人の意見に従わなければならないことがあります。会社の方針や事業を全く無視して自分の好きなことをすることはできません。しかし、会社の社長であれば、新しい事業を始めようと決定することができますし、自分のやりたいことを始める自由があります。

実際に従業員として働いていたとしても、自分の人生に関しては、自分が社長のようであったほうがパワフルに生きられます。家族や友人の意見ばかりを気にしていると、あたかもそうした人々を尊重するように語って納得させているものの、実際は自分が継続できないことを正当化している場合があるのです。これは言い方を変えれば、自分の人生を自分でコントロールできない状態にあり、結局は人任せで判断していることにならないでしょうか?そうせざるを得ない状況は確かに時にはあるかもしれませんが、少なくてもダイエットや筋トレなど自分にとってプラスになると思えることを初めて継続しているうえでは、量はともかくとして少しずつでも継続していくことはできるはずです。自分の人生において、自分主体で行動するという意識は習慣を身につけるうえで重要です。

他人を言い訳に逃げる

自分の人生を自分でコントロールできないことと関係があることですが、継続できない理由を他人のせいにすることもやめましょう。例えば、家族の世話があるので、英会話を継続することはできないという方がいます。しかし、毎日5分でも単語の練習ができないほど、家族の世話は分刻み、秒刻みなのでしょうか。いいえ、結局のところ、自分の英会話を続けたいという意識が、ほかの欲求に負けてしまっているからです。その欲求は本来楽しんできた事柄、例えばTVを見ることや、お酒を飲むことなどかもしれません。それは結局は家族のせいにして自分を正当化しながら、変わることを真剣に望んでいないのです。もしくは、効果が現われ始める前に辛抱の糸が切れてしまっているのかもしれません。

本気で継続したいと思うなら、まず、他人のせいにする思考回路は捨てましょう。まずはそうすることによって、自分ひとりの問題であることを意識しましょう。

自分のことは自分で決めましょう

自分のことを自分で決めるというのは、当たり前のことのようで、実際にはかなり周りに影響を受けていることになります。その上で人間関係の築き方は重要です。共依存の関係性になってしまうと、自分の意志で決めているように思いがちですが、実際には常に誰かの決定の上で動いていることになり、それが崩れた時に人間関係の悪化をもたらします。こうしたことは何かを継続する上で、常に問題となる傾向でもあります。

もし自分の中に、人間関係を理由として、継続できないことがあったのなら、もう一度その時のことを分析して、その中に潜む本当の理由を見つけるようにしましょう。それが見つからなければいつまでたっても同じ失敗を繰り返してしまう可能性があります。とはいえ、自分と正直に向き合うのは簡単ではありません。それでも、向き合わないと対策を講じることができず、せっかく燃えたやる気の炎を簡単に途絶えさせてしまう可能性があるのです。

その本当の理由とは、自分の中にあり、他人には関係ありません。例えば、いつも人間関係で会社を辞めてしまう人は、会社の人間関係を悪化させてしまう何らかの原因がこちらの側にもあるかもしれません。もし、その理由に向き合わずに次の行動に移ってしまうと、また同じような理由で退職せざるを得なくなります。そこで、「だれだれがむかつく」とか、「だれだれにひどいことを言われた」などの他人を理由とすることで、継続していこうと心に決めたことをやめないようにしましょう。所詮、他人は自分のすべてを理解してくれるわけではありません。自分のことは自分で評価し、ほめてあげることで、自分をコントロールしていくことができます。

崇高な目的も日々の忙しさや人間関係で忘れてしまうこともあるかもしれません。しかし、そうした外的な要因で自分の心を納得させ、継続しようと思っていたことを中断する理由とはならないようにしましょう。自分のことは自分で決める、何かを辞める時も「自分がこう結論したから」やめるという自信と誇りをもってやめるようにしましょう。周囲に流されないようにする意識は不可欠です。



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