「伝えたい事があるから」
「今年はホノルルは走らない」去年から決めていた事でした。
そのかわりに国内のレースに出場すると。
春の終わり…浮世先生と久しぶりにお会いする機会がありました。ブログで第2回ホノルルマラソンプロジェクトの告知をみていたので「がんばってください」と伝えました。すると浮世先生は「あなたに…少しでもいいから、今回のホノルル行きに関わってほしいの」と言われました。その瞬間自分の中で凍らせていた想いが溶け出してしまいました。
「本当は・・・僕もホノルルに行きたいんです・・・行きます!」自然と涙がこぼれてしまい、自分がこんなにもホノルル行きを望んでいた事を気づかされました。
やっぱりホノルルは自分にとって特別なんだと。それから走りに対する姿勢が変わった気がします。走る事がより楽しくなり、タイム、走行距離、体力、筋力が飛躍的に向上しました。かつて誰よりも運動が嫌いで、誰よりも努力が嫌いな僕でしたが「自分が望みさえすれば、人はいつでも変わることができる」改めてそれを実感しました。それがどんなに小さなきっかけで、たった一言だったとしても。
僕はまだまだ村田さんの足元にも及びません。彼が病を抱えた体でどれだけの痛みを感じ、どんな精神状態で、どれだけ強い気持ちで走り続けていたのか。もしかしたらずっとわからないことなのかも知れません。もしかしたら僕には僕の世界があるだけなのかも知れません。
でもいつか尊敬するランナーは?と聞かれたとき、僕は迷わずこう答えるでしょう。
それは東洋の島国にいるひとりのサムライであると。
サムライの名はムラタ
ムラタ キヨヒロ 自分は猛き背中を追い続けていると。