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2007年、4名のランナーがホノルルマラソンを完走。
余命宣告を受けながら、命をかけて2年目のホノルルマラソンのフルマラソンに挑戦をする村田さん。そして村田さんの知人や友人でもある鈴木琢磨君。彼は今まで、がんばることや一生懸命であることに一番の嫌悪感を感じていた青年でした。ただ、病気をかかえながらがんばる村田さんの姿を見て、何か感じるものがあり、その中で今回のエントリーを決めました。一緒に走る鈴木君が現れたことで、アイディアの中に一緒に走れるチームができあがってきました。大阪からはベーチェット病で難病をかかえながらがんばるウッチーこと内田君。4人のランナーたちは、アイ・ディアの受講生、卒業生です。
それにプラスして、8人のアイ・ディアのスタッフと3名を超える多くの研修生たちが、エントリーをしてくれました。走るランナーをはるかに超えた心の応援団が、それぞれ難関であるこの時期のチケットを購入して、時間差でホノルルに入りました。まず、一番最初に到着したのは、関空経由で到着した大阪チーム。彼女たちの役割は非常に多く、会場での応援グッズの作成以外にも、前日の応援会や終わった日の歓送会の会場の予約、そして当日移動をしようとしていたレンタル自転車の手配、あるいはタクシーでの移動が可能なのかと、さまざまな下調べをすることでした。
慣れない外国、拙い英語で、尾下さんと吉田さんの二人は、一生懸命がんばってくれました。続いて東京のスタッフチームが合流。早速東京から手にしてきたさまざまなのぼりやボード、それらの最後の仕上げが始まります。翌日、選手のほとんどがハワイに入国。多くの人たちのパワーが力になって、いよいよ明日はホノルルマラソンです。
ホノルルマラソンは5時出発。
ランナーや応援団は2時には起床します。そこから逆算して、6時には身体を休めなければいけないので、前日の午後2時から応援会はスタートしました。大阪チームが予約をしてくれたカリフォルニア風のレストランで応援会は開かれました。
応援チームとしては、アイ・ディアのスタッフ8人以外に、大阪から福田さん、東京からは近藤さんと山崎純子さん。そして内田君のご両親。一人一人の自己紹介が始まり、一人一人はじめましてと言いながら、そこはアイ・ディア、しっかりと和気藹々とした雰囲気になってきました。特にウッチーのご両親は子どもの頃からずっと病気を抱えてがんばってこられたウッチーが、フルマラソンということに驚きながらも、アイ・ディアのスタッフの応援団のみんなが、一人一人、ウッチーと声をかけ、交流をしているそういう姿に涙ぐむシーンも見られました。
感動とドキドキする、そういうスタートが、もう間もなくです。頑張ってください、頑張ろうね、そういう声が飛び交う中、彼らはそれぞれのホテルに戻って行きました。