自身のストレスマネジメントの方法とは


現代はストレス社会とも言われるように、私たちは日常で様々なストレスを感じています。そんなストレス状態をそのままにしておくと、うつ状態を引き起こしてしまいます。なぜうつ状態になるのかを理解しストレスマネジメントを行いましょう。

うつ状態を引き起こす要素

物事のとらえ方

ネガティブな人、ポジティブな人というと、やはりポジティブな人の方がストレスを感じにくく生きていることが楽なのではないかと思いますよね。ですが、アスリートや一流の芸術家など何かを極めている人はネガティブな人が多く、そのネガティブさを自分に向けるのではなく、練習に耐えて目標を達成する強さに変えて成功を掴みます。ですので、決してネガティブな性格が悪いわけではありません。
しかし、ネガティブな性格の人は、何かを成そうとした時に自分の価値観にとらわれてしまう事があり、それがうつになりやすい要因になります。それは、人からの評価や「こうしなければならない。」「こうすべきである」といった意識です。その価値観にとらわれてしまうと、気を抜くタイミングがなくなりうつ状態を引き起こす引き金となってしまうのです。

ストレスマネジメントのスキル

得意なこと好きなことをやっている時はストレスを感じませんが、苦手なこと嫌なことを続けているとストレスが溜まってしまい、ちょっとしたことで心のバランスを崩してしまいます。上手くストレスマネジメントが出来れば解決することもありますが、それができないことで心のバランスが崩れて仕事のパフォーマンスが下がってしまい、うつ状態を引き起こす要因となってしまうことがあるのです。

食事

ストレスの原因は食べ物からも起こると言われています。食べ物のバランスが悪いと、脳にエネルギーが不足してしまいそれが原因でうつ状態を引き起こしてしまうことがあるという考え方が最近定着しています。

人間関係で疲れた時に

人間関係にストレスを感じている場合、ケースによってとるべき対処方法が違います。自分がどのパターンに当てはまるのか考えてみましょう。

職場の雰囲気がこわい場合

職場で緊張感漂う厳しい人間関係が繰り広げられている場合は、弱みを見せないように振る舞い、自分の身を守らなければならないことがあります。そうした場合は、いつも緊張状態になり気を抜ける瞬間がありませんのでストレスを強く感じてしまいます。

こういった職場全体の風土が合わない場合には、「姿勢」と「意識」のコントロールを行うようにしましょう。まずは、椅子に深く腰を掛けて、深い深呼吸を繰り返して「自分自身は今ここにいるのだ」ということをしっかり意識して心を安定させましょう。人は恐怖心や不安を感じている時に呼吸が浅くなってしまいますので、それがより心を安定させなくしてしまいます。

また、それでも怒りや恐怖心が治まらない場合はいったん席を立って気持ちを落ち着かせることも大切です。人が怒られている場合や、いじめに近いような待遇を受けている場合には心は乱れやすくなります。ですので、一旦席を立ちその場を離れて自分の心を安定させてから、怒られていた人のフォローをすればいいのです。

苦手な人がいる場合

特定の人が苦手になってしまい怖いといった場合には、相手とのかかわり方をイメージするのに、無神経で相手の繊細な心が理解できない人を、「カバ」に例えてイメージすると良いでしょう。攻撃性の高い「カバ」は、突然走ったり、ぶつかったりして貴女を傷つけても気づいていませんしもちろん悪気もありません。「カバ」が暴れるから悪いのではありません。「カバ」を不用意に大切なリビングの中に入れてしまうことで、大事なものを壊されたり、床を汚されたり踏み荒らされてしまうのです。

ですが、全てのコミュニケーションをシャットアウトして扉を閉め切ってしまうと、カバはあなたとコミュニケーションを取ろうとしてぶつかってきます。そんなことにならないように、庭にカバを入れてあげて窓を開けてでもリビングには入れず「こんにちは」と声を掛けてあげればいいのです。無神経や苦手だなと思う人には、適切な距離をおいて良い付き合い方をすることにしましょう。

周囲に溶け込めないと感じている場合

なんとなく浮いている感じがして場に馴染めない場合は、こちらから無理して話を合わせなくても大丈夫です。こちらから無理に合わせようとするとストレスが溜まりつかれてしまいます。難しく考えすぎず、相手に興味を持って話を聞けばいいのです。コミュニケーションの基本は相手に興味を持つ事ですので、相手に興味を持って話を聞いていれば関係性がスムーズにつくられていきます。また、話は熱心に聞くけれど、いちいち心の深い所に入れていたら大変になりますのでいい状態で聞き流すと良いでしょう。

仕事量の多さで疲れた時に

仕事の量の多さや難しさも、ストレスになってしまうことがあります。そんなストレスを感じたら、自分の仕事がどれだけ大変なのか、どれくらい難しいのかを自分できちんと把握してみましょう。まず、一週間の単位でやっている仕事を一覧にして一度書き出してみることで、仕事の量の多さや、仕事の難易度がわかってきます。そうすると、ただ「嫌だ」や「ストレスが溜まる」と思うことがなくなります。仕事内容と必要な時間、あなたの得意・不得意をしっかりと把握してマネジメントしていくことがとても大切です。

目標を見失った時に

仕事面で将来のビジョンがうまく描けないとき、うつ状態に陥ってしまうことがあります。将来の不安が、私たちをうつ状態にしてしまい、何かを達成した後のバーンアウト(燃え尽き症候群)も同じようにうつ状態を引き起こします。自分自身の将来のイメージやビジョンがしっかり見えていれば、そういったうつ状態を引き起こさなくなります。ですので、自分自身を見つめ直して「自分は何をしていきたいのか?」などの将来のビジョンを出来れば年に一度リセットすることをお勧めします。

日常でストレスを感じたら、ぜひ今回ご紹介した方法を取り入れてみて下さい。うつ状態はあなたの心を苦しめて、毎日を楽しく過ごせないようにさせてしまいます。ですので、少しでもストレスを感じたら早めの対処をお勧めします。



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