現地リポート

Honolulu2007

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アイディア発ホノルル行き 死を目の前にした時あなたはスタート時点に立てますか?

応援リーダーによる ホノルルマラソン現地レポート
~レースの感動をあなたにも…~【2】

そして当日、夜中2時のモーニングコールとともに、スタッフはそれぞれの場所に向かいます。今回、応援チームは3つのエリアに分かれました。

まず1番目のエリアは、スタートを見送ってそこからゴールに直行する、それでも10キロの道のりを歩ききる、スタートからゴールチーム。そこには、今回のスペシャル応援団である、プロカメラマンの熊谷さんがエントリーをしてくれています。

今回彼は、プロのカメラマンでありながら、大会の記録を残してくれるという意図で、参加をしてくれるスペシャル応援団です。今回のホノルルの応援団長、兼アイ・ディアの代表でもある浮世満理子も、スタートからゴールまでのチームに合流。その他にも、ウッチーのご両親やいろんな人たちが、そのチームに交じります。選手の荷物を持ってくれる山崎純子さん、ビデオ班としてスタートとゴールの感動を伝えてくれる近藤さん。そして、今回のホノルルプロジェクトメンバーのリーダーでもある井上さんが、彼女のところに全てのリレーションが入ってきて、さまざまな地点で、情報を収集することになります。

2番目のチームは、13キロ地点で彼らを見送り、そしてスタートから33キロというように、最後の非常に厳しい、ダイヤモンドヘッドの難関手前で声援を送り続ける、尾下さん、吉田さん、佐々木さんの3人のチーム。この3人の移動距離は実に長く、途中はバスで移動を繰り返しながら、選手の一番つらいところを支えていくチームです。

彼女たちは、最初からゴールする選手を見るということをあきらめています。誰でもゴールしてくる選手を、心から笑顔で迎えたいもの。しかし、その気持ちを最大限に抑えながら、一番苦しい地点で、彼らを見送りたい、見守りたい、というそういう想いで、この2番目のチームは移動してくれました。

そして3番目のチームは、ワイキキからダイヤモンドヘッドに抜けて、比較的ゴールの手前のエリアを応援してくれるチーム。ダイヤモンドヘッドの上り下りというのは、非常にランナーにとっては辛いところです。そこで、最初にやってきたランナーたちに声をかけながら、そして帰りはゴール手前1キロ地点と500メートル地点とに別れて、最後の応援をしっかりとやっていくチーム。このチームの人たちは、最後にゴールで待つ一番目のチームに、選手の様子や最後のゴールインまでの模様を伝えていくという重要な役割も持っています。

実は、出発の手前、ホテルから出発地点まで移動しようとしていた私たちを突然襲う激しいスコール。慌てて傘をみんな取り出してさしたとしても、もう足も髪の毛もずぶ濡れ。荷物や大切なものを守るのが精一杯で、みんな自分の身体にかまっているどころではありません。こんなどしゃ降りの雨の中、スタート地点で仲間たちと出会えるのか。

3つのチームは非常に不安の中、バスで移動します。まるで、ホノルルマラソンの出発付近は猛ラッシュ。バスはまるで一番忙しいラッシュ時刻のように、多くの人たちを運び続けています。少しでも雨脚が緩やかになってくれますように、選手のスタートを少しでも助けてくれますように、そう願いながら、私たちは出発地点に出会います。

ものすごい混雑する中を、携帯電話と一生懸命仲間を求めながら、私たちは次第に合流し、1つのチームになり、最後は殆どのメンバーが出会うことができました。

握手をする時間が精一杯で、会場では、スタート地点に多くの人が並び、間もなく繰り広げられるこの壮大なレースを、不思議な緊張感が包んでいます。そして、雨脚が少しゆるくなったそのとき、ホノルルマラソンの開幕のアナウンスが流れ、そして華やかに花火が打ちあがりました。

スタートのコールがなり、華やかな花火が打ちあがり、先頭のチームが、ゆっくりと、波を打つように流れ出していきます。5時にスタートされて、最後の選手がスタート地点を出るまで約30分。私たちは、応援をしているランナーの人たちを、一人一人探しながら、必死で身を乗り出し、声を上げ、声援を送り続けます。美しい花火が鳴り終わった時、選手はゆっくりと波の中にのまれて、これから始まる長い長いドラマの第一歩を踏み出していったようです。

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