
休む勇気
今日もオリンピックをめざすアスリートたちのメンタルトレーニングにいってきました。本人達はとにかく一生かけた夢に一生懸命です。
しかし、
さすがに話をきいていくとすごく追い詰められているんです。
「眠れない」とか「追い掛けられている夢ばかり見る」 とか。
日本ではトップクラスのアスリートたちで、普段通りやっていたらちゃんと代表選手になれるようなクラスの人たちでもこの状態。あとの選手の精神的苦しさはもう、ここで文章にするのは控えさせて頂きますが、みなさんの想像を絶するものです。
頑張ってない人などいない。でも頑張っても頑張っても今度は体が痛みが出たりもするんです。
─そう、精神が強い人は体が壊れるんです。
体が壊れれば、それはアスリートにとって最大の恐怖になり、苦痛になり、精神的にもまいってしまいます。気合いと根性の限界がここにあります。今日の私がお伝えした言葉は

─「自分を信じて」
─「ココまで来たらいつもどおりに」
─「眠るときは体だけでなく神経を休めて休息の質をあげていくこと」
追い詰めていくだけでばどこかで疲弊し、集中力がなくなって、大切なところでミスをします。精神を強くするとは、自分を追い込む強さと同じくらいに、自分の神経をしっかり休めていく強さが必要です。戦(いくさ)の直前に平然と大飯を食らう武士を「大物」と呼び、讃えたという話がありますそのころは今でいう精神的なゆとりが精神的な強さななることを、私たちは日本人は知っていたと思うのです。いつから、追い込むことが、がんばりや強さと勘違いされてしまったのでしょうか。
─心頭滅却すれば火もまた涼し、、、、。
心を平成に保つことの大切さを知っていた私たちは、今スポーツの世界でもビジネスの世界でも気合いと根性ばかりが求められ、その歪みに若い世代が悲鳴をあげています。
平常心という言葉の深さをオリンピックを前にしてまた、しみじみ感じる今日でした。
辛い時ほどおいしいものをたくさん食べてぐっすり眠ろう。
一人一人、その人にあったメンタルトレーニングのプログラムはあるけれど、みんなこれだけは共通。
